本題
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配当所得が総合課税の累進課税率に合算されるというイメージで解説されている部分で質問です。配当所得の場合は分離課税のため約20%かと思いましたがいかがでしょうか?素人の思い違いであれば恐れ入ります。
今日は、こちらの動画のコメントをいただきましたので、コメント返しという形で記事を書きたいと思います。
課税方法
株の配当。
たぶん、多くの方は任天堂の株の配当など上場企業の株を持っている場合の配当をイメージされると思います。
さらに、その配当に掛かってくる税率については、どんなに金額が多くても約20%でしょと思われると思います。
そのイメージで合っています。
さらに所得税の計算において、配当を貰った場合は配当所得に区分されることになります。
配当=配当所得、給料が給与所得ぐらい分かりやすい所得区分になります。
しかし、配当所得の原則は、給与所得などと同じように、稼いだら稼いだだけ税率は上がり、最大45%になります。
あれ、約20%じゃないの?
そこを解説します。
上場株式とそれ以外の株式
配当所得は、原則として総合課税の対象となる所得で、確定申告の対象とされますが、確定申告不要制度を選択することができるものもあります。
また、 上場株式等の配当所得については、総合課税によらず、申告分離課税を選択することができます。
こちらが国税庁のHPになります。
答えはこれです。
と言ってしまうのも味気ないので、もう少し解説を加えます。
所得税は原則、全て総合課税で税金の計算が行われます。
上場株式のように分離課税で約20%しか税金を掛けないようにしているのは、国策になります。
詳しい国の思惑は分かりませんが、上場企業にお金を集めたいという意図があります。
上場企業は、会社全体の0.08%と言われています。
それ以外の会社から受ける配当は、総合課税に分類されるので、当然、ミニマム法人は上場会社ではないので、その配当には総合課税が適用されることになります。
これが分離課税であれば、中小企業の社長はもっともっと配当という方法で自分の会社からマイポケットに入れるはずです笑
ただ、総合課税の配当には配当控除という税制上の優遇もあるので、配当は税金の計算上、何かと優遇されています。
ハンモック01 さん、素晴らしいご質問ありがとうございました。
編集後記
今日は、ミニマム法人のクライアントについて内容の整理をします。
息子&娘(4歳1ヶ月&0歳1ヶ月)の成長日記
興味を持ってくれるのはいいのですが、息子の娘に対する興味が高いです。
保育園から帰ってくるなり、手も洗わず、一目散に娘を触りに行きます。
流石に、声を荒げて息子を制止するのですが、なかなか言うことを聞いてくれません。
ヨガ日記(SOELUソエル)
今日は、肩甲骨はがしヨガを受講。
四つん這いになって、腕を反対の腕の下に通して、さらに反対の腕を逆の腰に回すポーズは肩こりの解消に効果があります。
阪急塚口駅南に徒歩5分、阪神高速・尼崎インター下車北へ車で5分のところで開業中の税理士・行政書士です。
既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。
著書「研究計画書の書き方 Kindle版」発売中
よろしくお願いします。