クラウド会計freee、あのインフルエンサーのイケハヤ氏が広めたことでも有名な会計ソフトです。
クラウド会計を使えば経理の作業が10分の1になるとか、一般の事業主からすると経理がなんかすごく楽になるんちゃうのという感じではないだろうか。
その認識は半分正解で半分不正解と言えます。
クラウド会計freeeが従来の会計ソフトと根本的に違うところを解説します。
この記事をみると会計レベルが1アップします。
●自力で経理をしたい経営者
●税理士を雇っていない経営者
●税理士事務所で帳簿作成するアシスタント
●タイムリーに会社の数字を把握したい方
目次
既存の会計ソフトの仕様
会計ソフトは、そこまで歴史があるわけではありません。
そんな会計ソフトの中で現時点でシェア№1なのは、弥生会計です。
弥生会計の強みは会計の勉強した人にとって非常に使いやすい仕様になっていることです。
その仕様とは、仕訳日記帳や試算表と言ったものが簿記検定の勉強した事とリンクし易いのと、ソフト自体の価格も安いので爆発的に浸透しました。
弥生会計が流行る前はエクセル簿記というものが流行っていました。
下のサイトに詳しく書きましたので、ご参考にどうぞ。
弥生会計では貸借対照表が左に配置されている
会計事務所の求人欄でも、弥生会計を使ったことがある人を優遇などと書かれていたりします。
弥生会計とクラウド会計freeeの違い
弥生会計とクラウド会計freeeの違いはいくつかありますが、弥生会計と会計ソフトfreeeには根本的に仕様の違いがあります。
それは、貸借対照表の表示が左右どちらにあるかです。
この違いは、今まで簿記を勉強して来た人間からすると衝撃的なものでした。
会計には、会社全体の数字を表すための試算表というものがあります。
試算表には大きな区分として、貸借対照表と損益計算書というものがあります。
よく、BS、PLと言われるものです。
弥生会計は貸借対照表(BS)が左にある
既存の会計ソフトの試算表の表示は、左からBS→PLの順番で表示されます。
簿記の勉強の時も試算表は、BSが左にあってPLが右の順番になります。
どちらも重要なもので、どちらが優先されるものではなく、暗黙のルールのようなもので、例えば、あいうえお順のような会計におけるルールのようなものです。
会計事務所入りたての新人さんは、先輩からBSの数字を合わせることを口酸っぱく言われます。
銀行の残高が1円でもズレていたら、仕事出来ないやつというレッテルを貼られてしまいます。
つまり、銀行の残高を合わせるというのは、会計事務所の仕事では基本中の基本になります。
そういうこともあって、既存の会計ソフトの仕様は、BS→PLの順番ということが言えます。
クラウド会計ソフトfreeeの貸借対照表(BS)が右にある
freeeの開発者とは
クラウド会計ソフトfreeeの試算表は、PL→BSの順番になります。
なので導入当初は、会計事務所に受け入れなかったはずです。
さらに、freeeは、会計事務所経験のないエンジニア集団がソフト開発をしているので、会計事務所の人間からすると、会計業界の経験もない人間が作ったものだから、こんな初歩的な設計ミスをするんだと感じた人もいたかもしれません。
かくゆう私も、始めのうちはそういう認識でした。
しかし、このPL→BSという順番にこそ、freeeの開発者の思いが詰まっていると私は思います。
会計事務所経験のないエンジニアが開発母体だからこそ、合理的な仕様が完成したのだと思うのです。
freeeの開発者の思いは『BSなんて見なくていいぜ!』
そのfreeeの開発者の思いとは、 BSなんて見なくていいぜ! というものだと思います。
銀行口座とかは、ネットバンキングから取り込みをすれば、常に正しい数字になるというのが、その思いの中心にあるはずです。
実際に開発者に聞いたわけではないので、思うという表現になりますが、弥生とfreeeの両方を使ってきた実務経験からそうではないかと思います。
今まで、銀行口座の残高を1円単位で合わせる仕事が必要なくなった。
これが、クラウド会計で経理をするということです。
まとめ
会計業界の人間からすると、試算表の順番が変わるというのは、大変な変化でした。
ただ、freeeを使用する事業主の方は特に気にせず経理を進めて頂ければ大丈夫です。
『BSなんて見なくていいぜ!』
革命児のfreeeさんらしいロックな思いですね!
全て、私の想像ですが(笑)
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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