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研究計画書を書くコツ③本気になったら税・大・論・叢(ぜい・だい・ろん・そう)

 

まいどおおきに!

 

税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKIです。

 

今回本気になったら税大論叢というテーマで研究計画書を書くコツについてお話したいと思います。

はじめに

まず、税大論叢というのは税務大学校という国税庁のお膝元で研究する方々が書かれた論文集になります。

 

そして、この論文とはその税務大学校の教授が書かれています。

 

私が修士課程で書いた論文のページ数は45ページほどです。

 

それでも半年ぐらいかけてコツコツと書き上げました。

 

税大論叢に収録されている論文は、それぞれゆうに100ページを越えます。

 

専門用語が使われていますし、読むだけでもかなりの労力を要します。

 

私のコンサルではこの税大論叢はコンサルの開始時に使用しません。

 

このブログでは、耳にタコができるぐらい言っていますが租税判例百選を使っています。

 

その理由は、税大論叢の読み込みには時間が掛かるからです。

 

 

税大論叢をオススメ出来る方

さらに税大論叢は税務大学校の教授が書いていますので難易度も相当高いです。

 

なので税法学習が初心者の方にこの税大論叢を読んでくださいというのはあまりに酷なのでお勧めしていません。

 

この税大論叢をお勧めできる方というのは、租税判例百選に触れてもテーマが見つからないような方です。

 

これまでのコンサルの中では、実務経験が比較的長い方(4、5年以上)や会計事務所以外でも社会人経験が長い方がこのケースに当てはまる場合が多かったです。

 

つい先日も、その方の経歴に合わせて租税判例百選からテーマを選んでいたのですがなかなかマッチするテーマが選べずに税大論叢に行き着きました。

 

そしてその中のあるテーマが経歴にマッチして研究計画書のテーマの方向性が決まりました。

 

税大論叢を使うメリット

この税大論叢を使うメリットは。参考文献が豊富に収録されているということと、100ページ以上のボリュームなのでこの論文を読んだだけでその論点についてかなりの勉強することになる点です。

 

というのも研究計画書を作るためには私は最低8冊ほどの論文(2ページほどの短い評釈のようなものも含む)を見る必要はあると考えています。

 

そして、その8冊は基本的にはCinii(サイニー)などを使って一冊ずつ検索して図書館で借りる必要があります。

 

しかし税大論叢には多数の参考文献が載っていますので、Ciniiで一つ一つ調べなくてもその論点に関連した参考文献を芋づる式に見つけることができます。

 

実は私は、税法大学院受験時に合同会社のパススルー課税について研究計画書を作成していますが、その時に参考にしたのもこの税大論叢でした。

 

小規模企業に対する課税のあり方について
-小規模企業に対するパス・スルー課税の検討を中心に-

坂 井 一 雄【税務大学校 研究部教授】

 

もう一つ税大論叢のメリットは、いつでもどこからでも PDF で閲覧ができるという点です。

 

この税大論叢は国税庁のホームページに収録されていて、バックナンバーも非常に見やすく整理されています。

 

例えば上記の論文を検索しようとすると、ネット検索で『税大論叢 パススルー課税』と検索すればその文献がすぐさまヒットします。

 

そしてこの PDF をダウンロードして自分のパソコンに入れておけばたとえオフラインの状態でも見れるというわけです。

 

大学院入学当時、私は前職の会計事務所に勤めていましたので通勤途中や休憩時間などにこの参考文献を通読していた思い出があります。

 

 

税大論叢を使うデメリット

またデメリットをお伝えしておくと、この税大論叢に収録されている論文のボリュームは非常に多いので様々な切り口から様々な論点が論じられています。

 

時には、論文のタイトルとは関係ないのではと思いような内容も論じられています。

 

なので自分の中で明確にどのテーマで書こうというのが決まっていないと逆に迷ってしまうかもしれません。

 

そのため、読み方のコツとしてはまずは目次を見て自分に必要そうなところを拾い読みしていくような感じで知識を吸収するというようなスタイルが求められます。

 

まじめに頭から読むと疲弊してしまいます。

 

 

研究計画書の書く材料は探せばある

研究計画書を書くためのアイテムは探せば色々と出てきます。

 

ただその人の経歴などに合うかどうかは実際にそのアイテムにあたってみないと分かりません。

 

研究計画書の作成なんてほとんどの受験生は初めてなので、自分だけができないというように考えるのでなくて分からないことが当たり前という気持ちで臨むぐらいがちょうどいいのかなと思います。

 

 

まとめ

租税判例百選を見てもテーマが決まらない場合は税大論叢を使ってみるのもあり。

 

税大論叢が合っているかどうかは実務経験が4、5年以上あるような人の場合が多い気がする。

 

税大論叢はページ数が非常に多いため目次を見て自分の必要そうな所だけを拾い読みするのが良い。

 

税大論叢に載っている参考文献を芋づる式に図書館で借りる。

 

 

息子(2歳)の成長日記

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