freee実質10倍値上げはハリウッド〇〇シショウ並みの誇張表現、実際は?

みつばち会計事務所の丸山です。

 

freeeの報道を受けてTwitterなどでは実質10倍値上げ、freee鬼だの様な表現がされていますが実際はどうでしょうか。

 

初めてこの10倍のフレーズを見た時は多少驚きましたが実際に内容を見たら全然ちゃうやんと感じたのが私の印象になります

 

しかしこれを見た一般ユーザーの人はびっくりしてfreee恐っ弥生にしよっかなと思ってしまうかもしれせん

 

今日はその点についてfreee専門会計事務所として真相を説明したいと思います

 

ちなみに今回の話は法人の中位のベーシックプランの話になります

【引用元】freee公式HP

みつばちくん

法人で最も選ばれていると歌っていますが  僕はミニマムプランが価格も機能もちょうど良いと思うけど 実際どうなのでしょうね

 

こちらの記事で最適プランについては過去の記事でまとめていますんでご参考にどうぞ

【会計ソフトfreee】個人事業主&法人でのが最適な料金プランを解説

 

何が変わったのか

まず 私たち認定アドバイザーに送られたメールの内容を書きます

 

2020年2月3日(月)より、法人のベーシックプランへ以下の変更を行います。

 

※5月に個人のプランの若干の値上げがありますが今回の10倍値上げとは別なので その話は別記事でお話したいと思います

主な変更は2つ

①追加メンバー数の上限20名の撤廃

②年齢表、消込に関する自動登録ルールの編集機能、部門毎の配賦機能等をプロフェッショナルプラン以上での提供へ変更

①追加メンバー数の上限20名の撤廃

まずこちらですが経理が20人いる会社ってどんな規模の会社でしょうか

 

営業10人で総務1人経理1人か2人と考えると経理20人の会社って営業が少なくとも100人以上いる会社でひとりあたり人件費がひ一人あたり400万で100人なので人件費だけで4億円、少なくとも売上が10億円以上の規模の会社でないと経理20人は必要ないと思います。

 

規模の大きい会計事務所でも売上10億円と言う規模の会社は珍しいレベルなのでクラウド会計ソフト招待できる人数が増えたからといってその恩恵を受けれる会社はごく少数と言えます。

 

ちなみにこれは機能の拡充になります

 

なので実質値下げの部分になります

 

②年齢表、消込に関する自動登録ルールの編集機能、部門毎の配賦機能等をプロフェッショナルプラン以上での提供へ変更

今回の実質10倍値上げと言われているのはこちらの機能になります

 

これらの機能がベーシックプランの約10倍の値段設定になっているプロフェッショナルプランに移動になるため、この機能が好きでfreeeを選択した人たちが今後も同じ様にこの機能を使いたい場合は10倍の値段が掛かりますよと言う変更になります

 

さてこの移行になるプランの中にはどの様なものがあるのでしょうか

 

freeeさんから送られてきたメールには以下の13項目が示されていました

1、消し込みに関する自動登録ルールの作成

2、年齢表

3、試算表- 全部門比較エクスポート(csv)

4、仕訳帳・月次推移・試算表・総勘定元帳- 未承認仕訳の集計

5、仕訳帳・月次推移・試算表・総勘定元帳- 配賦仕訳の集計

6、仮締め

7、配賦仕訳の作成

8、カスタム権限

9、グループ管理

10、仕訳承認

11、配賦基準の設定

12、配賦ルールの設定

13、ジャパンネット銀行 ワンタイム口座

正直言うとこれらの機能ですが①の消し込みに関する自動登録ルールの作成を除き私は一切使ったことはありません

 

と言うのもこれらの機能はある程度の規模の会社が財務分析をする場合に使用する機能になります

 

なのでfreeeユーザーの大多数と考えられる 自力で確定申告をしたいと考えている人達にとってはほとんど使うことのない機能になります

 

影響を受ける人はどんな法人

今回の実質10倍値上げと言われているのは法人のプランで青色申告をしたいからfreeeを使いたいと考える個人の方についての話ではないので間違い様にしてくださいね

 

もう少しスタンダードからプロフェッショナルに移行する場合の機能制限について触れるとやたら【配賦】や【権限】、【管理】と言うワードが並んでいます

 

【配賦】と言うのは経費などの配分になります

例えば 本店の他に支店がある会社の場合 部門会計をしている場合があるのでその時に使う機能になります

 

【権限】と言うのはユーザーにどこまでの操作をさせるかの機能になります

 

簡単に言うとこの人は仕訳が入力できてこの人は閲覧するだけと言うのが選べたのですが今後はそれができなくなると言うことです

 

そう考えると20人以上使える様にしたら権限はもっと柔軟に使える様にするべきと言うことも考えられますが仕方ないですね

 

【管理】と言うのはどのユーザーグループにどの口座を操作できるかを決めることができる機能になります

 

これも経理が複数、しかも3人以上など比較的大きな規模の会社に必要な機能になります

 

今回の実質10倍値上げで影響を受ける法人をまとめると 

こんな場合に影響がある

●本店以外に支店を持っていて部門会計をしている場合

 

●経理が2人以上いてそれぞれが操作できる権限を設定している場合

 

●経営管理をfreeeの機能を使ってしている場合

といった場合が考えられます

 

ここからは私見となりますが ここまでしている法人と言うのは少数です

 

売上が億を超えていても経理が1人の会社も多いですし 売上が大きい会社は会計ソフトで経営管理をせず専用の経営管理ソフトを使っているケースも多いですし そういったソフトは世の中に多くあります

 

だから今回の実質10倍値上げと言うフレーズはまやかしで大多数のユーザーには影響は薄いと言えるので過敏に反応する必要はないと言えるのです

 

ただ考えれば考えるほど①の追加メンバー数の上限20名の撤廃については影響のなさすぎる変更の様な気がします

 

過去にもこの様な意図がはっきりしない変更と言うのがfreee好きを熱狂させるお茶目なところですね

 

【悲報】会計ソフトfreee仕様変更で勘定科目内訳書が使えなくなる

 

クラウド会計ソフトを使うメリットを改めて

私も以前 弥生を使っていてfreeeに変えましたのでクラウド会計の機能が良いと思っている人の1人になります

 

クラウド会計の良さと言うのはネットバンキングからの連動で仕訳が知識がなくても会計情報を外部から取り込むことが簡単にできる様になったと言うことです

 

これは会計の世界では本当に画期的なことなのです

 

つい10年前は会計事務所にパンチャーと言われる入力専用の人がいて会計事務所はまず入力ができる様になって一人前と言うのが常識だったことが クラウド会計の登場でパンチャーの存在意義すらなくなりそうになると言う革命的な影響を与える存在がクラウド会計ソフトなのです

 

つまりパンチャーと言う簿記2級や3級を勉強した人でない人でもとりあえずデータを会計ソフトに入れると言うのがクラウド会計ソフトなのです

 

まあこれを会計の知識がなくても確定申告ができると間違って使って確定申告の時期になってめちゃくちゃ手間がかかると言う人もいるのが現状ですが

 

なので 今回の変更はクラウド会計の根本の機能が使えなくなると言うことは一切なくfreeeの中で行う経営分析が一部できなくなっただけといったらだけになります

 

まとめ

実質10倍値上げは誇張しすぎた表現です

 

実際は経営分析に必要な機能や支店があってしかもfreeeの中で部門会計をしているといった限定的なユーザーに対する値上げになります

 

今回の機能制限については 新聞の過大広告の様な表現に惑わされることなく 冷静に変更点を見てfreeeを今後使っていくかどうか決めれば良いことだとは思います

 

 

編集後記

Googleアナリティクスを見ると以下の記事が急上昇していることにびっくりして今日の内容にしました

この記事は過去の変更なので今回の変更の内容と思って見ていただいた方はごめんなさいデス

【悲報】会計ソフトfreee仕様変更で勘定科目内訳書が使えなくなる

息子(2歳)の成長日記

インフルの発症が確定しました

今週は保育園の休みが確定

子守をしながら働けるのも今の働き方と選んだ利点だと思います

一日一考

ブログ毎日更新しているとなぜかバズる記事が発生します

偶然バズることはないので何らかの要因があるんですね

今回はfreeeの実質値上げが原因でした

#ブログ書け

ですね

 

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