本題
共同住宅の音のトラブルの問題。
ご近所トラブルでよく出てくる問題です。
私は、マンションに住んでいますが、マンション組合の回覧などで、深夜の生活音についての注意を促されます。
そんな、身近なマンションのご近所トラブル解決についての専門書になります。
私は、遠い学生時代、格安の賃貸アパートで壁が超絶薄かったのと、若気のいたりもあり、飲み会などをしていると、隣のスキンヘッドのおじさんに苦情を言われたことがあるので、音のトラブルというのは身近に感じます。
実際に、マンションでも上の階の人の足音が聞こえたり、洗濯機の音が聞こえてくることがあります。
幸いなことに、我が家のマンションはファミリー層が多く、深夜に騒いでいる人も少ないため、騒音問題でトラブルが多いというわけではありません。
しかし、まずは、加害者にならないことが大切です。
これは、本著でも強く主張されています。
また、本著は、日本大学名誉教授が書いていることもあり、科学的な考察を交えてマンションで一体どんな音が騒音トラブルになるのか。
さらに、騒音トラブルに関する訴訟についてまで詳しく書かれています。
加害者にならないためには、特にどんな音に気をつけなければならないのか。
固定音と空気音
まず、音の種類ですが、本著では固定音と空気音が紹介されています。
固定音とは、床にものを落としたり、床を叩いたりした時のコンコンとした音が該当します。
空気音とは、赤ちゃんの鳴き声、テレビなどが該当します。
その中でトラブルになりやすく、やっかいなのが固定音です。
その理由は、固定音がマンションの躯体を通して伝わってしまうため、離れた階でも音が軽減しにくいためです。
そのため、マンションの場合、音源を特定が難しい場合があるとのことでした。
訴訟は原告が負けることが多い
騒音トラブルというのは、最悪の場合、民事訴訟へと発展することもあります。
しかし、作者の感覚では、訴えても勝てないケースが多いと言います。
また、その根拠となるのが、建築基準法第30条に書かれている「受忍限度」になります。
しかし、この受忍限度は、「通常の社会生活を営む上で、騒音や振動、などの被害の程度が我慢できるとされる範囲」とされているので、どの程度が受忍限度を超えるのか証明するのが難しいためです。
なので、作者は訴訟をあまり勧めていません。
代わりに本書では、住民間のコミュニケーションの重要性などを説かれています。
まとめ
作者は、マンション生活を40年されていて、実験のために上下に住戸があるそうです。
まさに、音の研究者です。
最近は、駅直結のマンションなど、私の周りでもボンボンと建築されています。
マンションの音のトラブルというのは、今後増えることはあっても減ることはないので、そういう意味では時代に合ったテーマの本で、詳しく丁寧に説明されているので、興味がある方にはおすすめです。
編集後記
今日は、ミニマム法人の新規のお客さん対応が1件になります。
息子&娘(4歳2ヶ月&0歳2ヶ月)の成長日記
娘の首がすわりそうですが、まだ、完全にはすわっていません。
体を支えながら、立たせてみると、頑張って首をすわらせようとします。
ヨガ日記(SOELUソエル)
今日は、骨盤はがしヨガを受講。
ネコのびのポーズや、キャットandカウなど、ヨガには猫をモチーフにした動きがよく出てくるなと思いながら受講していました。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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