耳で読む『スクラップアンドビルド』byオーディブル

がんばる税っ!

 

みつばち会計事務所の丸山です。

 

現在、息子の保育園からの自粛の要請もあって、5月6日までは在宅で見ることになったので、息子と過ごす時間が多くなっています。

 

基本的には家で過ごしています。

 

今日は散歩に連れて行きました。

 

そんな子供の面倒を見ないと行けない場合でも耳で読書ができるAudible(オーディブル)は重宝しています。

Audible(オーディブル)は、作者以外に朗読者でも楽しめる

 

今日は、最近聞いた羽田圭介さんの『スクラップアンドビルド』のレビューを書きたいと思います。

スクラップアンドビルド

まず、スクラップアンドビルドですが、2018年5月に発売され150回の芥川賞を受賞した作品で、作者の羽田圭介さんは、当時テレビ出演されるなど独特のキャラクターでも人気のある方でした。

 

まだ発売されて2年ぐらいなんですね。

 

もう少し時間が経過していると思いました。

 

芥川賞を受賞した作品として注目をされていましたが、普段あまり文学作品を読まない私は一度も読んでいませんでした。

 

そこで、最近始めたAudibleを見ると、4冊セットで結構割引きされているお得なセット本があったので、今回買って見ることにしました。

 

最後まで聴き終わった感想は、さすが芥川賞を受賞した作品(決して上から目線ではなく)でした。

 

ストーリー展開

主人公はケンゴという20代の普通の青年と88歳の祖父になります。

 

ケンゴが同居している88歳の祖父を介護するという内容になります。

 

こんな現実にありそうな設定なので、ホラー小説やSF小説なようなインパクトというものはまるでなく淡々と物語が進んで行きます。

 

ただ、途中からケンゴの思想が顔を出してくる様子がリアルに表現されています。

 

その思想とは、ボケてどんどん弱って、口癖が死んだらよかという88歳の祖父が死を望んでいるというものです。

 

ここでは、尊厳死という風に表現されています。

 

老人ホームなどであらゆる手段で長生きするぐらいであれば、ケンゴが88歳の祖父の思考を奪うほど先回りで世話をして自主性をとことん奪うことによって死を早めようと考えます。

 

その思想は、徐々に行動にも現れ始めます。

 

例えば、家に帰ってきて物音1つしない状況でも、真っ先に88歳の祖父の部屋に入るのではなく、一度リビングでくつろいで、少し時間が経過してから、祖父の部屋に行ったり。

 

また、お風呂で溺れると訴える祖父をこの程度で溺れないとなだめ、一旦リビングに戻り時間が経過して風呂場に戻ると祖父が本気で溺れそうになっていたり。

 

ただ、年老いた祖父は怒るでもなくただ沈黙が流れるのみ。

 

老人が放つその押しつぶされそうな圧力がホラー映画のような鋭い表現ではなく、心臓がゆっくりと得体の知れない何かでプレスされるような感覚になります。

 

普通の日常を人間の残り少ない命とありそうな日常を切り抜くことで、なんともリアルなのですが、人間の本来持っている残忍性などを表現した作品だと感じました。

 

 

朗読者の感想

見事にケンゴとおじいさんがそれぞれ表現されていて、おじいさんの老いていく悲哀というかなんというか、感情が伝わってきそうな感じで、ものすごく引き込まれていく感覚になりました。

 

最後の終わりはハッピーエンドともバッドエンドとも言えない感じで終わりましたが、死へ向かうという非日常から日常の生活に戻るような終わり方で、あっ、聴き終わってしばらくして、今終わったんだという感覚で、自分も現実に戻された感覚になりました。

 

 

編集後記

昨日は、育児をしながらブログ、事務作業を行い、持続化補助金についての情報を整理していました。

今日は、金曜日なので、YouTubeの3本撮りができるように、事務作業を効率よく終わらせたいと思います。

 

息子(2歳7ヶ月)の成長日記

散歩の延長で公園に連れて行きますが、濃厚接触が怖いので、他に遊んでいる子供に近づいて一緒に遊ぼうとする息子をなだめながら、少しだけ滞在して帰宅しました。

 

息子のためにも、早く収束して欲しいですね。

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