一目で理解できるミニマム法人のイメージ図を公開

本題

ミニマム法人のイメージ図を作ってみました。

ミニマム法人と言われても、ピンとこない人も多いと思います。

ミニマム法人とは、儲けに応じて急増する国民健康保険と夫婦であっても各個人で加入が必要な国民年金の負担を極限まで下げるスキームになります。

国民皆保険

日本は国民皆保険と言われ、日本に住んでいる限り、何かしらの健康保険に入る必要があります。

しかし、個人事業者の方から確定申告をしたあとによく聞く話が、国保が高いという不満にです。

例えば、500万円ほどの所得がある個人事業主の方には、年間75万円ほど(40歳の場合)の健康保険が掛かります。

さらに、夫婦お二人の国民年金は、年間40万円ほどの金額になります。

実に、保険と年金で年間115万円もの金額がキャッシュとして手元から出ていくことになります。

妻子持ち40歳自営業者は、ミニマム法人設立で実際いくらお得になるのか

サラリーマン社会

そこで、ミニマム法人の出番になります。

少し国の制度的なお話しをすると、国は、社会保険に加入をさせたがっています。

その理由は、まずサラリーマンが日本の労働人口の大半を占めており、そのサラリーマンから毎月徴収できる社会保険は国の収入として多額の収入になるからです。

なので、法人を設立したら、社会保険は強制加入です。

これは、国のできる限り社会保険に多くの人を加入させたい意図があります。

ミニマム法人の設立は、そういう国の制度の隙間をつくスキームです。

社会保険の仕組みは、サラリーマンの月収の何%という形で計算されます。

20万円の月収と50万円の月収のサラリーマンでは負担することができる社会保険の金額が違うのは当然の話です。

つまり、低額の月収であれば社会保険の金額を抑えることができるということです。

ミニマム法人の節約スキーム

少し、ミニマム法人のイメージがついてきたかと思います。

ミニマム法人は、法人は社会保険が強制加入というルールに従って代表者は役員報酬を低額(5万円)に設定して社会保険に加入します。

すると、月額約22,000円、年額27〜28万円の支払いで社会保険に入ることが可能です。

さらに、社会保険には扶養という概念があります。

これは、国民年金にはない概念になります。

奥さんが社会保険の扶養に入ることが、社会保険の月額の負担金額を変えることなく国民年金の支払をしていることとみなされて将来受け取る年金額に反映されるのです。

ここまでが、ミニマム法人を使って基本的な社会保険の節約スキームになります。

ミニマム法人の売上の作り方

初手

しかし、一点問題が発生します。

それは、法人の売上はなくてもいいのかということです。

仮に売上がなくても、社会保険の節約の恩恵を受けることはできています。

しかし、このままでは、法人は役員報酬と社会保険を支払っているだけで赤字になり、その金額はどんどん積み上がっていきます。

そこで、イメージ図に書いたように、株式会社に仕事をさせます。

例えば、個人名義の車を法人名義に切り替えて、リース料金として個人から法人に支払いを行います。

ただ、気をつけないといけないのが、税務調査対策です。

例えば、リース料金を好き勝手に設定することはできません

車両の年式などを考慮して一般的なリース料金を算定した上で貸し付ける必要があります。

第二手

そして、売上を作る方法の発展系として株式会社で副業収入を作ることを目指します。

手前味噌ですが、私の場合は、コンサルティングの収入を株式会社の売上として計上しています。

最近であれば、YouTubeの収入を株式会社で計上するのもありです。

そのようにして、徐々に株式会社の売上を作って役員報酬や社会保険料をなかなえば、無税の収入が出来上がるので、節税効果も出てくることになります。

何より、株式会社の売上が増えることで、手元に残るキャッシュを増やすことができます。

10年の赤字の繰越

法人は個人に比べて税金面で優遇されていると言われています。

その一つに欠損金の繰越があります。

これは、1年目の赤字を2年目または3年目の黒字と相殺することができるというものです。

法人は、これが10年の繰越まで認められています。

ちなみに、個人事業の場合、基本は赤字の繰越は認められず、青色申告をして初めて3年間の繰越が認められるにとどまります。

つまり、ミニマム法人で1年目、2年目の売上がなく赤字だとしても、その赤字は以後10年間繰り越すことができるため、3年目、4年目で黒字が出た時に相殺すれば、赤字を無駄なく節税に使えるということです。

なので、社会保険の節約でミニマム法人を設立しても焦る必要な全くありません。

ご自身のご商売にあったやり方でミニマム法人を活用して売上を作っていけばいいのです。

まとめ

ミニマム法人の社会保険節約スキームは、制度上の隙間を突いた最後の楽園と言えるかもしれません。

法人をしっかり管理していけば、手元キャッシュが残り、老後の年金問題が解消し、豊かな生活を送ることが可能になります。

 

編集後記

今日は、大学院コンサル1件です。明日、新規の会計事務所のすぽっと顧問があるので、その準備も行います。

 

息子(3歳6ヶ月)の成長日記

私の枕がぬいぐるみ達が寝るための枕にされていました。

 

ヨガ日記(SOELUソエル)

今日も、朝7時から朝のピラティスを受講しました。

だいぶ、腹筋もついてきた気がします。

 

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