ミニマム法人の確定申告、源泉徴収票(役員報酬)の入力

本題

freeeの確定申告入力画面

こちらは、実際のfreee確定申告の画面になります。

赤枠に記載することになります。

源泉徴収票とは

源泉徴収票とは、給与収入がある方が給与を支給してもらっている会社から年末もしくは年明けに交付される書類になります。

分かりやすいところだと、サラリーマンの方が会社から12月の給与明細と一緒に貰う書類になります。

これが発行されるということは、会社ではある申告がされていることを意味します。

それは、税務署に対する法定調書合計表と従業員の住所地の市役所に対しる給与支払報告書になります。

会社が国と市に対して従業員の年間の所得を申告することで、多くの給与所得のみの方の確定申告(厳密に言うと年末調整)を会社がやってくれていることになります。

つまり、源泉徴収票というのは、給与所得者がその年どれだけ稼いだのか、また扶養をしている場合は、扶養控除を含めるなどして、その方の所得税を確定させる書類と言えます。

 

年末調整

年末調整というのは、従業員に代わり会社がその従業員の確定申告を代わりにやってくれる制度になります。

では、全てのサラリーマンの方が年末調整でその年の確定申告が完了するのかというとそうではありません。

例えば、アパート収入があるような場合、年末調整で源泉徴収票を貰い、その後、毎年3/15までに確定申告をしなければ、無申告状態ということになってしまいます。

ミニマム法人の場合も同様に、自営業の収入があるので、確定申告が必要です。

このように、明らかに別に収入がある場合は、年末調整は未済として、扶養控除などは一切反映しない方法で処理を行うのが一般的です。

逆にミニマム法人の場合でも、年末調整をしてしまう場合もありますが、他に収入があるので、確定申告が免除されることには、当然なりません。

 

確定申告書への反映

では、実際に確定申告書へはどのように反映して行けばいいのでしょうか。

これは、申告するソフトによっても反映の仕方が違います。

freeeの確定申告だと、入力画面が源泉徴収票の様式になっているので、源泉徴収票に入っている数字をそのまま入力して行けばいいです。

ミニマム法人から貰う役員報酬は、給与所得に該当します。

なので、給与所得を選択して、給与収入の欄に、年間の額面収入を記載します。

ここで気をつけないと行けないのが、給与収入は支払いがされた段階で収入に計上する点です。

会社が作成していれば、そこがズレることは少ないと思いますが、ご自身で源泉徴収票を発行される際はお気をつけください。

収入金額を入力すれば、ほとんどの場合、自動計算で給与所得控除を計算してくれるはずです。

もし、お使いのソフトで給与所得控除が計算されない場合は、収入金額を以下の計算式に当てはめて計算してください。

多くの場合は、55万円が給与所得控除になると思います。

収入金額から給与所得控除を引いた金額が、その年の給与所得の金額となります。

(国税庁のHPより)

この表のように、ミニマム法人の年間額面収入が1,625,000円以下の場合は、55万円が一律で給与所得控除となります。

ただし、年間額面収入が55万円未満の場合は、その金額と同額が給与所得控除となり、その年の給与所得は0円となります。

なので、よくマイクロ法人の役員報酬を月額45,000円で勧めているのは、年間で54万円の額面収入となるからになります。

 

社会保険料控除

もし、年間収入が54万円だったなら、別に源泉徴収票を入力しなくてもいいんじゃないのと思われかもしれません。

しかし、入力をしなければ、1点、損をしてしまう可能性があります。

それが、個人負担分の社会保険料になります。

ご存知の通り、社会保険というのは、会社負担分と個人負担分がそれぞれ地域ごとに決められています。

源泉徴収票には、個人が負担した分の年間の社会保険料が記入されています。

ちなみに会社負担分は会社の経費になります。

ですので、源泉徴収票に記載されている項目はそのまま確定申告書に反映させないと、個人で負担した社会保険料がきちんと反映されないことになります。

ですので、ミニマム法人から発行した源泉徴収票はきちんと確定申告の正しい項目に反映するようにしてください。

 

ミニマム法人設立年度は要注意

なお、ミニマム法人を設立した初年度に限り、保険を2種類加入していることになります。

多くの場合、設立前は国民健康保険と国民年金、設立後は社会保険になります。

つまり、社会保険控除には、このどちらも反映させておかないと損をしてしまうことになります。

年間にいくら払ったかわからなければ、国民健康保険については、市役所に本人が電話すれば、大抵の場合教えてくれます。

国民年金については、青い圧着葉書が届くので、それを確認して、自身が納めた年間の国民年金の金額を確認して、控除額が漏らないように注意してください。

国保&国民年金と社会保険は決して重複することはありませんが、国保&国民年金は確定申告で自己申告をする必要がありますので、忘れないようにしてください。

 

まとめ

源泉徴収票とは、会社が国と市町村に対して給与所得者のために確定申告をしてくれたことを証明してくれる書類です。

しかし、ミニマム法人の代表のように自営業の収入がある人は、未済となる場合もあります。

確定申告をする際は、源泉徴収票の記載通りに入力を行わないと、社会保険料控除が正しく反映できない場合もあるので、注意が必要です。

 

編集後記

今日は、法人、個人の申告を進めて行きます。

 

息子&娘(4歳5ヶ月&0歳5ヶ月)の成長日記

息子は娘のことが大好きで、すぐに抱きつきに行きます。

好きが高じて、上から跨りますが、少し空間を空けて体重が直接掛からないように調整しているので、怒るに怒れない時があります。

好きな気持ちは全然いいのですが、万が一があるので、見ている方はヒヤヒヤです。

 

ヨガ日記(SOELUソエル)

今日は、モーニングリフレッシュヨガを受講します。

キープ時間長めのヨガで、朝からじっくり体をほぐしました。

 

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