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20年前と今とで会社設立についてどのような変化があったのか?
会計業界に it 革命が起こっているI?
会社設立と聞いてどのような印象を受けるだろうか。
大体の人は難しい。自分では無理だと思っていると思うが、そうでもないと私は思う。
確かに20年ほど前だと、インターネットも今ほど一般的ではなかったため公開される情報が少ないことを考えると当時の会社設立を自力でするのは難しかったと言える。
しかし現在はインターネットで情報が溢れている。例えば検索ワードで会社設立と検索すれば会計事務所や会計ソフトの会社の設立サポートページが多数表示される。まさか会計ソフトの会社が会社設立をサポートする時代になるとは、20年前に誰が予測できただろうか。
また、20年前と今では法律も改正されていて、資本金要件が1円以上で、取締役が1人でも会社設立が可能になったりと、会社設立がより簡単になった。
会社設立は会社法という法律に基づいて法務局に正しく書類を提出することによって設立される。
会社の種類は株式会社の他に合同会社なども存在するが、実際の設立件数が占める割合から見ると95%は株式会社なので、ここでは会社の設立といえば株式会社をイメージしていただきたい。
皆さんも役所に行ったことがあると思うが、書類1枚ないだけで、必要事項が1箇所でも記載されていないだけで受付をしてくれないということが1度や2度は経験されたことがあるだろう。法人設立では提出書類も多くなるでそういう可能性は往々にして考えられる。
会社設立について20年前と現在とで違うところは、ITの進化によって正しい書類に正しい情報を記載することが簡単になったことが大きな点かと思う。
会社設立 freeeを使って書類を作成する!?
私は、今回自らが代表を務める会社の設立をしたのだが、今回は、会社設立 freeeを使って会社を設立した。
会社設立 freeeの入力画面には、定款と登記簿謄本を作
成するために必要な
記載項目が分かりやすく入力出来るように配置されている。
「会社名」「会社の住所」「資本金を出資する代表取締役の氏名と住所」「事業内容」「資本金」など基本的な項目を入力していく。
これらを入力するだけで定款が作成できる。
ところで定款というのは会社のルールブックである。例えば株主が20人とか複数いる場合は、株式を譲渡する場合のルールをどうするかなどを記載する必要があるためその内容は非常に複雑になる。
しかし最近流行りの一人社長の場合は株主は基本1人か、奥さんが入ってるかの場合がほとんどなので細かい株式のルールを設定する必要性は皆無である。
なので自由に設定できる定款ではあるが、内容はデフォルトで設定されている通りに作成すれば大丈夫である。
そして出来上がった定款については印紙税というものが掛かる。
これは、例えば5万円以上の買い物した時に領収書に200円の印紙が貼られるが、それの会社設立バージョンと思っていただければ大丈夫だ。
しかし、その金額は、4万円!!
なかなかの金額だ。
ただ、この印紙税は電子署名という方法でPDF ファイルを作成することによって全額節約することが出来る。
ここで問題なのがこれを自力でやろうと思うとカードリーダーやアクロバットリーダーなどが必要でしかも電子署名の機能も使用できないといけないためお金も時間も掛かってしまう。
会社設立 freeeでは5,000円でそれを提携している行政書士に代行して作成が出来る。
本記事執筆時の2018年6月12日現在はその5,000円まで無料になるキャンペーンをしているようなのでお得だ。
私も電子署名はこの行政書士サービスを利用した。
作成した書類を公証人役場と法務局に提出する!?
そして完成した定款を印刷して公証人役場に行くのである。
公証人とは、作成された書類が公正なものかどうかを客観的に証明する国の機関である。この公証人は裁判官などの仕事を30年以上勤めた人の中から選ばれた公務員である。
私は、実は公証人役場に行くのは今回が初めての経験だった。
会計事務所で会社設立の案件があった時は行政書士がその仕事をやっているためである。
初めてなので、どんな立派な人が出てくるのかなという不安もありながら、気を張って5分前に公証人役場に着いた。確か11時に事前予約をしていたので、10時55分に着いたことになる。
そして会社設立 freeeで作成した定款を提出した。
事前に行政書士さんの方から定款の PDF データが送られていたこともあるが滞在時間はわずか10分ほど、その10分で定款認証費用の約6万円をお支払いし定款のデータが入ったCD-Rを渡されて終了した。
気になる公証人だが、初老のおじいさんだった。想像するに今まで数々の事件の裁判に関わっていたと思うが、今回の手続きでお話をしたのは、
「はい、これがCDですよ、中身はこれで大丈夫ですね」
ぐらいで、あとのお金のやり取りは事務員さんが行っていた。
まさにあっという間だった。
it の革命が起こっていると記載したが、形式化された情報であれば間違いが起こりようがないため今までにないようなスピードでの事務申請処理が可能になる。
その足で法務局へ向かうことにしたが、公証人役場が予想より早く終わったので、昼ご飯を食べてから行くことにした。
兵庫県の場合は法人の登記を受け付けてくれる法務局は神戸法務局しかない。いわゆる本局と言われるところだ。尼崎市でも神鍋高原でも本店事務所がそこにあったらこの神戸法務局に行かないといけない。
ただ、一度登記さえしてしまえば、近くの出張所というようなところで書類の発行はできる。
神戸法務局では印紙の販売場と申請受付の窓口が別々になっていた。
まず印紙販売所で15万の印紙を購入する。
これを事前に会社設立 freee作成した申請書と先ほど交渉員役場で認証を受けた定款に貼り付けていく。
そして受付窓口に提出する。
受付窓口では受け取るだけで何もなければだいたい1週間ぐらいで承認される。
特に設立の通知はされない、もし提出した書類に間違いがあった場合は連絡があるというシステムだ。
会社設立のためのフォーマットが決まっているため、会社設立 freeeにある項目ごとに作成をしていけば問題なく会社設立はできる。
以上が私が実際に会社設立 freeeを使って株式会社を設立した経緯になる。
株式会社設立までに要した時間
今回要した時間は、書類作成がなんやかんやで3時間ほど、そこから行政書士に電子署名の依頼をかけて連絡があるまでにだいたい3日(土日は含まない)、公証人役場の予約が取れたら会社設立 freeeで作成された書類を持って認証して貰う。その足で法務局に行ったので、それが大体半日で書類の提出は終わる。そして1週間ほど待てば晴れて会社は設立される。
注意点としては、法務局の場所は駅前にあるとは限らないので、公共交通機関を利用する場合は不便な場合もあるから注意が必要だ。
ちなみに神戸法務局には駐車場があってそこに停めておけるので、車を持っていれば車で行くのがおすすめである。
最後に、会社設立 freeeでは、会社設立がまったく分からないという方向けに有料で行政書士のフルサポートプランもあるため、それを活用するのもありだ。
まとめ
・会社設立の方法は劇的に簡単になっている。
・会計ソフトの会社が設立のサポートをしてくれる。
・一人社長の場合は定款の内容はほとんど決まった形なので、入力項目に沿って進んでいけば設立に必要な書類を作成することは出来る。
・公証人役場と法務局は書類に不備がなければ簡単に受け付けてくれる。
・株式会社の設立までに要する時間はだいたい2週間ほど見ておけば大丈夫だ。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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