突撃生取材!?【高校卒、専門学校卒の方必見】大卒でなくても税理士免除大学院に入学する方法

私は、会計税務の業界で8年ほど働いていますので、税理士の受験生の知り合いは結構います。

その中で、簿財酒を取得されて、残り2科目がどうしても合格できなくて、「自分大学卒業してないので、大学院に行けないから頑張らないといけないです。」という人がいます。

まだまだ、税法大学院の認知度は低いんだなと痛感しています。

そんな時は、ども、税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKI

Twitterです。

今回は、大卒でなく、現在、税法大学院に通学している人に対して、「大学と同等と認められるための推薦」「推薦を受けるために準備するもの」「河合塾の研究計画書対策」「大卒じゃないことのデメリットは?」についてインタビューしてきたので、その内容を記事にしました。

 

※※読みづらいところは少し修正加筆していますが、ほぼ生のインタビュー音声を文字起こししています※※

 

目次

取材の概要とMさんの略歴

今回は、私の会計事務所の元同僚のMさんにご協力頂き、大卒でなくても税法の大学院に入学する方法を白木屋でインタビューさせてもらった。

Mさんは、現在働きながら税法大学院に通っています。

Mさんは年下ながらめちゃくちゃいい奴です。

Mさんの基本データ

・大学は卒業しておらず会計の専門学校卒業後すぐに中規模税理士法人に入社。

・私より年下だが、私は中途入社のため会社では私はMさんの後輩だった。

・豪快な男で私が年下にもかかわらず、入社祝いといって私におごってくれた。

・礼儀正しい人で後輩の私に敬語で接してくれた。

・若い時から税理士法人に入り実務をばりばりこなしていてお客さんの信頼も厚い。

・大学院入試に際して、河合塾の社会人コースを受講した。

・現在、社会人コースの税法大学院に通っている。

 

 

インタビュー内容

Q、大卒相当の認定を受けるには推薦が必要と聞きました。その推薦の方法を教えて下さい。

トモユキ
私は推薦を受けたことがないのでわからないのですが。
Mさん
履歴書を送って、税理士試験の合格科目があるかどうかを面接で聞かれます
トモユキ
2科目ぐらいないと厳しいですか?
Mさん
1科目か2科目はないと厳しいですね。

あと社会人経験は3年以上は必要という大学院が多いです。

トモユキ
それは現在進学されている大学院ですか?
Mさん
ほかの大学院も2科目は必要です。
トモユキ
河合塾情報ですか?
Mさん
どこがあるかは自分で調べました。
トモユキ
それは河合塾はしてくれないんですか?
Mさん
河合塾は一応全部出してくれてます。
トモユキ
推薦はどうですか?
Mさん
推薦は自分でとってくださいという方式です。

そこから夜間で行ける大学を探しました。

通常授業の大学もあります。

トモユキ
土日とかもありますよね?平日というと?
Mさん
平日の普通の昼間なので、社会人は行きにくいです。
トモユキ
働きながら行こうと思うと?
Mさん
やっぱり夜間ですね。夜間ありのところで探しました。

でもダメなところもあります。

税理士免除を目的とする入学ができない大学もあります。

トモユキ
推薦はとれますか?
Mさん
推薦すらも取れません。
トモユキ
税理士免除を目的かどうかは、ばれないことはないですか?
Mさん
言い方次第ですね。
トモユキ
提出物は履歴書だけですか?
Mさん
そうですね。
トモユキ
自分の気持ちを述べる文書はありますか?研究計画書とかはありますか?
Mさん
職務経歴書、履歴書、あとは面接です。

面接で自分の今までの経歴を話し、どのような科目を持っているか話します。

トモユキ
自分の気持ちを述べる文書はありますか?研究計画書とかはありますか?
Mさん
職務経歴書、履歴書、あとは面接です。

面接で自分の今までの経歴を話し、どのような科目を持っているか話します。

トモユキ
それは試験日の1ヶ月前ぐらいですか?もっと早いですか?
Mさん
8月ごろに入学の願書が出ていて、そのあたりで大学院の入学説明会があるのでそれより前になります。

説明会の日に面接がありました。

トモユキ
説明会が本試験の2ヶ月ぐらい前ですか?
Mさん
そうです。
トモユキ
その前ということは3ヶ月ぐらい前ですか?
Mさん
そうです。

その時には研究計画書もある程度作成しておかなければなりません。

履歴書、職務経歴書、研究計画書をメールに添付して送信しなければなりません。

トモユキ
とても早く動かなくてはならないのですね。
Mさん
先に動いて、説明会で面談してどの程度出来ているのか見てもらうことになります。
トモユキ
前期試験と後期試験とあって前期に推薦を取らなくてはいけないのですか?
Mさん
いえ、1回で大丈夫です。

1回受けて同等ですと大学院が認めれば大丈夫です。

トモユキ
後期の説明会の時にもあるんですか?
Mさん
そうです、どちらでも大丈夫です。

1回通れば大丈夫です。

 

Q、推薦を通過するコツはありますか?

Mさん
普通に面接で聞かれることを述べるだけです。
トモユキ
科目と社会人経験があればいいということですか?
Mさん
そうですね、そこで落とされるということはあまりないです。
トモユキ
周りの人も推薦であまり落とされている人はいないですか?
Mさん
いないですね。
トモユキ
そうなんですね、実務経験と科目があればいいんですね。

 

Q、大学院で大卒でない人の割合はどのくらいですか?

Mさん
あんまりいないです。

1人か2人と程度です。

1ゼミに1人ぐらいの割合です。

トモユキ
本試験で落ちる人もいっぱいいますもんね。

 

Q、以下の質問について一気に回答をして貰っています。

q、大学卒業に相当すると認められるには何が必要か

q、税理士事務所に何年勤めたらいいと感じたか

q、仮に、高卒の場合は上記の2つの条件は変わると思うか

q、大学院に入って大学を卒業してた方がいいと感じたか

トモユキ
仮に高卒だと条件は厳しくなると思いますか?
Mさん
いえ、ならないです。

専門卒も高卒も一緒です。

トモユキ
短大卒も同じですか?
Mさん
そうです。

学歴という部分ではほとんど一緒の扱いです。

専門卒だから不利ということはないです。

トモユキ
高卒でも実務経験3年以上あればが科目が1つ以上あれば推薦とれるんですね。
Mさん
そうです。

飛び級出来ます。

トモユキ
最終学歴、大学院卒業になるんですね。
Mさん
そうです。
トモユキ
高卒でもよかったということですか?
Mさん
そうです。
トモユキ
専門学校に行く必要もなかったですか?
Mさん
そうです。

きちんと科目合格さえしていれば。

トモユキ
大学を卒業していたほうがよかったと思いますか?
Mさん
研究計画書を作るときに論文の書き方がわからなかったです。
トモユキ
でも僕は大学を卒業していますが理系だったので、文系の論文の書き方はわからないですよ。
Mさん
まったくわからないので実際の修士論文を見てどのような感じで書くか考えながら作りました。

書き方さえわかれば作りやすいなと思いました。

トモユキ
そういう意味では大学を卒業しておいた方がよかったと?
Mさん
そうですね、論文の書き方などわかるのでその点は卒業しておいたほうがよいと思いました。
トモユキ
それ以外の面で大学を卒業していた方がよかったなと思うことはありますか?
Mさん
特に本試験を受けるときに支障はなかったです。

 

Q、河合塾では主にどんなことを学びましたか?

Mさん
まず、租税法律主義について、基本的な考え方を学びました。

そこから個別論ごとに法人税ではこのような論点があるというようなことを学びました

トモユキ
税法科目とかは選べるのですか?
Mさん
いえ、1回すべて聞きます。

所得税ではこういう論点である、というのを全部聞いていきます。

最終的には論文の書き方など教えてくれます。

トモユキ
論文の書き方ですか?

研究計画書の書き方?

Mさん
研究計画書の方です。
トモユキ
面接の練習も行ってくれるのですか?
Mさん
行ってくれます。

添削も3回まで行ってくれます。

トモユキ
そうなんですね。
Mさん
一応、小論文の試験があるところも結構あるので、面接だけではなくて、小論文の授業もあります。
トモユキ
料金は別途ですか?
Mさん
別途です。
トモユキ
小論文は対策の時間がかかるのではないですか?
Mさん
そうです。

なので、論じる方法とかを見てもらいます。

トモユキ
受講したとして点数に繋がりますか?
Mさん
たぶん繋がらないと思います。

落とす理由になっているのではないかと推測します。

何故落としたかという明確な理由づくりだと思います。

 

Q、なぜ河合塾を選びましたか?

Mさん
インターネット検索の1番上に出てきたからです。
トモユキ
他は目に入りませんでしたか?
Mさん
そんなになかったです。
トモユキ
検索下位のページを見ても?
Mさん
ずっと河合塾が載っていました。

 

Q、「推薦」を通過したが、大学卒でないことがその後の研究計画書と面接で不利だと感じたことはありませんでしたか?

Mさん
何故大学に行かなかったのかとは聞かれました。

それは教授によって違うのかもしれませんが。

トモユキ
その質問に対して何と答えましたか?
Mさん
資格を自分で頑張って取ろうと思いました。(Mさんは会計系の専門学校を卒業されています。)

と面接でプラスに転じるような言い方で答えました。

トモユキ
早くから実務経験を積んだので機転がきいたんですね
Mさん
実務経験をして法律を知らないといけないということを学んだので大学院に行こうと思いました。

と話しました。

トモユキ
柔軟な回答されたのですね。
Mさん
そうですね。

 

Q、「推薦」を通過した後に、「面接」で落とされる人も多いと思うが、そういった人と自分との違いはどこにあると思いますか?

Mさん
圧迫面接なので受かった気はせず帰りました。

わからないことはわからない、でも自分なりに調べていますということをアピールしました。

書類に書けていないけれどこのようなこともしていますということも伝えました。

トモユキ
もっとありますよという期待感を演出されたんですね。
Mさん
そうですね。
トモユキ
研究計画書もよい仕上がりになっていたのではないですか?
Mさん
ある程度論文の書き方を知っていますということを伝えなければならないので、それができなければ落ちるなと思いました。
トモユキ
競争試験ですもんね。
Mさん
内容はきっとそんなに重視されていなくて、書き方が1番大切です。
トモユキ
そうなんですか?

面接で研究計画書の内容について聞かれますよね?

Mさん
書き方と、教授が教えやすいテーマですかね。
トモユキ
教授の専門ということですか?

逆に僕の教授は所得税が専門ですが、僕は法人税で研究計画書書いてるんですが、僕の話を納得しながら聞いてもらえましたよ。

Mさん
僕は逆でした。

結構攻撃されました。

トモユキ
所得税が専門だからですか?
Mさん
そうです、攻撃に対抗しながらです。
トモユキ
危なくないですか?
Mさん
危ないです。
トモユキ
専門分野で教授には勝てないですもんね。
Mさん
そうです。

なので、教授の専門分野に合わせて話すのも大事です。

トモユキ
合わす方がいいですか?

少し外しますか?

トモユキ
専門分野で教授には勝てないですもんね。
Mさん
合わせてちょっと外すぐらいがいいです。
トモユキ
大枠を合わせる感じ?
Mさん
そうです。

教授は自分の専門以外はあまりご存知ではないので、所得税を専門にしている先生は、他の学生が今までやってきたであろう所得税の有名な論点をやった方がいいのではないかと思います。

トモユキ
その論点をテーマに持っていくということですか?
Mさん
そうです。

その方がやりやすいです。

教授も質問しやすいですし、こちらも返しやすいです。

専門分野は、ある程度調べておくことが出来ます。

トモユキ
僕は教授の専門ではないところをいっているので、僕が研究計画書の内容を説明する形で面接を突破しました。
Mさん
そのパターンもあると思います。

しかし、目新しい論点は先行研究(ex.仮想通過の税制)がないので嫌がられるかもしれないですね。

トモユキ
答えが出ない可能性もありますもんね。
Mさん
逆に嫌われるかもしれないです。

結局どうしたいのかという話で終わってします可能性があります。

これからの法律が整備されるかもしれないという話で終わります。

これからの法律ということであまり好きではない方もいるので、やはり今までの論点でどうしたらいいかということをテーマでするといいと思います。

トモユキ
過去にジュリストとかで話題にあがっている論点がいいのということですか?
Mさん
そうです、王道をいった方がいいのではないかと思います。
トモユキ
王道をいったら他の人とテーマが被ってしまうのではないですか。

基本的に卒業論文の発表の時は、テーマは被らせないようにしますよね。

その点はどう思いますか?

Mさん
ある程度王道をいった方がよいと思います。

あとは先行研究のない論点を選択しないとか。

トモユキ
自分が好きというのを全面に出さない方がよいということですか?

僕は研究計画書も自己紹介なのかなと思うのですが、自己紹介しながら過去の論文も研究しているという感じがよいのではないかと思いますがどうですか?

Mさん
そうですね、それが1番ですね。

 

Q、税理士試験の突破について大学院をお勧めしますか?

Mさん
お勧めします。

大学院の方が確実性が高いです。

入ってしまえばほとんどの方が合格できるので。

たまに留年してしまう方もいますが、半年程度で突破出来ます。

1年1科目と考えていればよいのではないでしょうか。

 

Q、大学院を選ぶ際の注意点はありますか?

トモユキ
留年しやすい大学もありますよね?
Mさん
テーマ選びに厳しい大学院もあります。

単位が通りにくいところもあります。

トモユキ
アカデミックな要素が強い大学院もありますよね?
Mさん
そうですね。

単位が通りやすい大学院に行った方がいいと思います。

トモユキ
それはどうやってわかるのですか?
Mさん
入らないとわからないですね。
トモユキ
入らないとわからないし、口コミを参考にしますよね。
Mさん
授業の課題が多い大学院もありますよね。
トモユキ
税理士法人とかで500人ぐらいいるところとかだったら情報は入ってくるのですか?
Mさん
東京は入りやすい、とか入りやすいという情報は入ってきます。

卒業したという情報はあんまり入らないです。

課題が少ないところを口コミで探すのがいいと思います。

トモユキ
口コミはどこで探しますか?
Mさん
インターネットとか結構出ていませんか?

こういう時代ですし。

トモユキ
ここがいいというようなのはあんまり出ていないことありませんか?

大学の難易度のようなものはありますが。

Mさん
結局は口コミと知り合いの情報が頼りになると思います。

関西だったら結構限られますし。東京はたくさんありますが、地方は逆にあんまりありませんし、大学院は都会か関西かになりますよね。

 

Q、大学進学を選ばずに専門学校を選んで早くから実務経験を積んでいますが、実務をするにあたって、大学に行ってた方が良かったと感じることはありますか?

Mさん
特にありません。

 

まとめ

・大卒と同等の「推薦」を受けるための目安は、税理士科目合格1つ以上かつ税理士事務所経験3年以上であること。

「推薦」を受ける際は、本試験の約3か月前までに、「履歴書」「職務経歴書」「研究計画書」を用意する必要があるため、早めに準備する必要がある。

「推薦」一度受けてしまえば、基本的にずっと有効

「推薦」を通過すれば、面接では大卒でないことはデメリットにならない

大卒でない人は、毎年ゼミで1人か2人ぐらいいる

・河合塾の社会人コースでは、研究計画書と面接の対策をしてくれる。ただし、「推薦」は自分で受ける必要がある。

 

大卒でないからといって、大学院の入学が出来ないと思いこんで、税理士を諦めてしまうのはもったいないと言えます。

一度、税法免除の出来る大学院に問い合わせをしてみることをおすすめします。

 

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ものすごく近づきます。大学院関係の記事もぜひお読み下さい。

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