私は、会計税務の業界で8年ほど働いていますので、税理士の受験生の知り合いは結構います。
その中で、簿財酒を取得されて、残り2科目がどうしても合格できなくて、「自分大学卒業してないので、大学院に行けないから頑張らないといけないです。」という人がいます。
まだまだ、税法大学院の認知度は低いんだなと痛感しています。
そんな時は、ども、税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKITwitterです。
今回は、大卒でなく、現在、税法大学院に通学している人に対して、「大学と同等と認められるための推薦」「推薦を受けるために準備するもの」「河合塾の研究計画書対策」「大卒じゃないことのデメリットは?」についてインタビューしてきたので、その内容を記事にしました。
※※読みづらいところは少し修正加筆していますが、ほぼ生のインタビュー音声を文字起こししています※※
目次
- 1 取材の概要とMさんの略歴
- 2 インタビュー内容
- 2.1 Q、大卒相当の認定を受けるには推薦が必要と聞きました。その推薦の方法を教えて下さい。
- 2.2 Q、推薦を通過するコツはありますか?
- 2.3 Q、大学院で大卒でない人の割合はどのくらいですか?
- 2.4 Q、以下の質問について一気に回答をして貰っています。
- 2.5 Q、河合塾では主にどんなことを学びましたか?
- 2.6 Q、なぜ河合塾を選びましたか?
- 2.7 Q、「推薦」を通過したが、大学卒でないことがその後の研究計画書と面接で不利だと感じたことはありませんでしたか?
- 2.8 Q、「推薦」を通過した後に、「面接」で落とされる人も多いと思うが、そういった人と自分との違いはどこにあると思いますか?
- 2.9 Q、税理士試験の突破について大学院をお勧めしますか?
- 2.10 Q、大学院を選ぶ際の注意点はありますか?
- 2.11 Q、大学進学を選ばずに専門学校を選んで早くから実務経験を積んでいますが、実務をするにあたって、大学に行ってた方が良かったと感じることはありますか?
- 3 まとめ
取材の概要とMさんの略歴
今回は、私の会計事務所の元同僚のMさんにご協力頂き、大卒でなくても税法の大学院に入学する方法を白木屋でインタビューさせてもらった。
Mさんは、現在働きながら税法大学院に通っています。
Mさんは年下ながらめちゃくちゃいい奴です。
インタビュー内容
Q、大卒相当の認定を受けるには推薦が必要と聞きました。その推薦の方法を教えて下さい。
あと社会人経験は3年以上は必要という大学院が多いです。
そこから夜間で行ける大学を探しました。
通常授業の大学もあります。
でもダメなところもあります。
税理士免除を目的とする入学ができない大学もあります。
面接で自分の今までの経歴を話し、どのような科目を持っているか話します。
面接で自分の今までの経歴を話し、どのような科目を持っているか話します。
説明会の日に面接がありました。
その時には研究計画書もある程度作成しておかなければなりません。
履歴書、職務経歴書、研究計画書をメールに添付して送信しなければなりません。
1回受けて同等ですと大学院が認めれば大丈夫です。
1回通れば大丈夫です。
Q、推薦を通過するコツはありますか?
Q、大学院で大卒でない人の割合はどのくらいですか?
1人か2人と程度です。
1ゼミに1人ぐらいの割合です。
Q、以下の質問について一気に回答をして貰っています。
q、大学卒業に相当すると認められるには何が必要か
q、税理士事務所に何年勤めたらいいと感じたか
q、仮に、高卒の場合は上記の2つの条件は変わると思うか
q、大学院に入って大学を卒業してた方がいいと感じたか
専門卒も高卒も一緒です。
学歴という部分ではほとんど一緒の扱いです。
専門卒だから不利ということはないです。
飛び級出来ます。
きちんと科目合格さえしていれば。
書き方さえわかれば作りやすいなと思いました。
Q、河合塾では主にどんなことを学びましたか?
そこから個別論ごとに法人税ではこのような論点があるというようなことを学びました
所得税ではこういう論点である、というのを全部聞いていきます。
最終的には論文の書き方など教えてくれます。
研究計画書の書き方?
添削も3回まで行ってくれます。
なので、論じる方法とかを見てもらいます。
落とす理由になっているのではないかと推測します。
何故落としたかという明確な理由づくりだと思います。
Q、なぜ河合塾を選びましたか?
Q、「推薦」を通過したが、大学卒でないことがその後の研究計画書と面接で不利だと感じたことはありませんでしたか?
それは教授によって違うのかもしれませんが。
と面接でプラスに転じるような言い方で答えました。
と話しました。
Q、「推薦」を通過した後に、「面接」で落とされる人も多いと思うが、そういった人と自分との違いはどこにあると思いますか?
わからないことはわからない、でも自分なりに調べていますということをアピールしました。
書類に書けていないけれどこのようなこともしていますということも伝えました。
面接で研究計画書の内容について聞かれますよね?
逆に僕の教授は所得税が専門ですが、僕は法人税で研究計画書書いてるんですが、僕の話を納得しながら聞いてもらえましたよ。
結構攻撃されました。
なので、教授の専門分野に合わせて話すのも大事です。
少し外しますか?
教授は自分の専門以外はあまりご存知ではないので、所得税を専門にしている先生は、他の学生が今までやってきたであろう所得税の有名な論点をやった方がいいのではないかと思います。
その方がやりやすいです。
教授も質問しやすいですし、こちらも返しやすいです。
専門分野は、ある程度調べておくことが出来ます。
しかし、目新しい論点は先行研究(ex.仮想通過の税制)がないので嫌がられるかもしれないですね。
結局どうしたいのかという話で終わってします可能性があります。
これからの法律が整備されるかもしれないという話で終わります。
これからの法律ということであまり好きではない方もいるので、やはり今までの論点でどうしたらいいかということをテーマでするといいと思います。
基本的に卒業論文の発表の時は、テーマは被らせないようにしますよね。
その点はどう思いますか?
あとは先行研究のない論点を選択しないとか。
僕は研究計画書も自己紹介なのかなと思うのですが、自己紹介しながら過去の論文も研究しているという感じがよいのではないかと思いますがどうですか?
Q、税理士試験の突破について大学院をお勧めしますか?
大学院の方が確実性が高いです。
入ってしまえばほとんどの方が合格できるので。
たまに留年してしまう方もいますが、半年程度で突破出来ます。
1年1科目と考えていればよいのではないでしょうか。
Q、大学院を選ぶ際の注意点はありますか?
単位が通りにくいところもあります。
単位が通りやすい大学院に行った方がいいと思います。
卒業したという情報はあんまり入らないです。
課題が少ないところを口コミで探すのがいいと思います。
こういう時代ですし。
大学の難易度のようなものはありますが。
関西だったら結構限られますし。東京はたくさんありますが、地方は逆にあんまりありませんし、大学院は都会か関西かになりますよね。
Q、大学進学を選ばずに専門学校を選んで早くから実務経験を積んでいますが、実務をするにあたって、大学に行ってた方が良かったと感じることはありますか?
まとめ
・大卒と同等の「推薦」を受けるための目安は、税理士科目合格1つ以上かつ、税理士事務所経験3年以上であること。
・「推薦」を受ける際は、本試験の約3か月前までに、「履歴書」「職務経歴書」「研究計画書」を用意する必要があるため、早めに準備する必要がある。
・「推薦」は一度受けてしまえば、基本的にずっと有効。
・「推薦」を通過すれば、面接では大卒でないことはデメリットにならない。
・大卒でない人は、毎年ゼミで1人か2人ぐらいいる。
・河合塾の社会人コースでは、研究計画書と面接の対策をしてくれる。ただし、「推薦」は自分で受ける必要がある。
大卒でないからといって、大学院の入学が出来ないと思いこんで、税理士を諦めてしまうのはもったいないと言えます。
一度、税法免除の出来る大学院に問い合わせをしてみることをおすすめします。
>>税法1科目取得は、大学院免除と組み合わせることで税理士資格取得へ
ものすごく近づきます。大学院関係の記事もぜひお読み下さい。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
ウインタースポーツに打ち込みたいけど3月の確定申告がご不安な方はぜひご相談を!!
前走の私が直接対応させていただきます!!
既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。
著書「研究計画書の書き方 Kindle版」発売中
よろしくお願いします。
・大学は卒業しておらず会計の専門学校卒業後すぐに中規模税理士法人に入社。
・私より年下だが、私は中途入社のため会社では私はMさんの後輩だった。
・豪快な男で私が年下にもかかわらず、入社祝いといって私におごってくれた。
・礼儀正しい人で後輩の私に敬語で接してくれた。
・若い時から税理士法人に入り実務をばりばりこなしていてお客さんの信頼も厚い。
・大学院入試に際して、河合塾の社会人コースを受講した。
・現在、社会人コースの税法大学院に通っている。