会計事務所で勤務しながら大学院に通う。
また、税理士試験の授業を受けるために定時の18時に退社する。
結構難しかったりします。
その対策方法については、前回記事にしました。
と言ってもいろいろ対策したけど、やっぱり難しい場合もあります。
今回は、会計事務所の業務にどんなものかというところに着目して説明してい、最終手段についてもお伝えしていこうと思います。
●4月から大学院に入学される方
●残業が多い会計事務所に勤務されている方
●大学3年生で会計事務所への就職を検討されている方
●税理士資格を絶対諦めたくない方
目次
会計事務所の仕事
大きく分けて2つ
会計事務所の仕事は、大きく分けて2つあります。
1つ目は申告書の作成などの事務処理業務。
もう1つは、対クライアントとの打ち合わせや、電話対応といった対人業務になります。
どちらも会計事務所の仕事としてとても大切です。
一般的に、実務経験がまだ乏しい段階では、事務処理業務がメイン業務になります。
そして、ある程度、申告書の作成などが身についてくると、クライアント対応を任されるというのが一般的な会計事務所の仕事の流れになります。
事務処理業務
会計事務所の事務処理業務は多岐に渡ります。
法人税などの申告書はもちろん作成しますが、それ以前に、会計ソフトを使用して会計帳簿を作成します。
さらに、納付書を書いたり、決算書を製本したり、テプラでラベルを作ったり、領収書を糊付けしたり、ありとあらゆる事務作業が存在します。
会計事務所の中でも、10〜30人ぐらいの規模の場合、慢性的に人員が不足している場合も多く、事務作業を任せることが出来るパートさんがいないことも多く、残業が発生する可能性が非常に高いと思います。
対人業務
会計事務所では、何も税金の計算だけをしているわけではありません。
決算は基本的に1年に1回ですので、決算以外の月の方が多いわけです。
しかし、会計事務所の料金形態は、基本的に毎月頂く顧問料という形が設定されています。
昔は、年に1回、決算を組んで報告しておけばクライアントさんから文句も言われなかったかもしれませんが、今の会計事務所は違います。
今の会計業界では、多種多様の強みをアピールして凌ぎを削っていますので、毎月ないしは、3ヶ月に1回、レポートを作成して報告を行うなどで顧客満足度を下げないように努力をしています。
対面方法は、メールでレポートを送る、ご来社頂く、訪問する場合など様々です。
担当件数が多くなると、必然的にこの対人業務に費やす時間が多くなります。
自分を異質の存在と認識する
所長のメリット
では、給料を支払う所長が税理士試験受験生を雇用するメリットはどこにあるでしょうか。
1つは求人した時に人が集まりやすくなるということでしょう。
会計事務所で働く人の多くは税理士試験を目指していることが多いです。
そのため、求人で「税理士受験生歓迎」などと書くと求人がやりやすくなります。
ただ、所長からのメリットはそれぐらいではないでしょうか。
所長が本当に欲しい人材は実務をバリバリこなして、一件でも多く担当してくれる人です。
残念ながら、それは何も税理士受験生である必要はありません。
所長のデメリット
逆に所長のデメリットとしては、税理士試験の勉強のために忙しい時にも早めに帰らせる必要がある。
また、変に勉強の知識があるので、事務所の中で慣例となっている取り扱いについて歯向かわれる可能性があるなどがあります。
実務は、基本的には勉強の延長で対応できますが、慣例で処理しないといけないこともたまに出てきます。
所長の立場で考えると、税理士受験生を採用することはデメリットのほうが多いように感じます。
所長としては、素直にはいはい聞いて業務をしてくれるイエスマンの方が扱いやすいです。
会計事務所では、イエスマンで、事務処理能力が高い人が最も重宝されます。
試験断念した人からの視線
会計事務所未経験の人からすると、会計事務所は、税理士試験の受験生ばかりで、活気があると想像される方も多いかもしれません。
そうゆう私もそう考える1人でした。
履歴書に経験として書くために、弥生会計のコールセンターで2年ほど働きましたから。。
しかし、実際は、会計事務所で働く人には税理士試験を諦めた人の方が多いです。
税理士試験は、ご存知の通り10%の試験を5回くぐり抜けないといけません。
合格率に考えても、税理士試験を断念した人が多いのはすぐ想像出来るでしょう。
そんな人からしたら、18時にさっさと帰る税理士受験生に対しては苦々しく思うでしょう。
それは仕方ないことですので、あまり相手にせず自分は異質な存在と心得て淡々と退社しましょう。
最終手段
時短勤務
18時に退社したくても、業務量や経験不足でそれが出来ないこともあると思います。
そういった場合は、17時退社が出来るように始めから時短勤務を申し出ることも有効です。
こうすることで、やっかみは多少軽減されますし、給料も減りますので、所長も納得せざるを得ません。
堂々と、退社することが出来ます。
転職
仮に、嫌がらせや、到底18時までには終わらない業務を任せれるといった仕打ちを受けることも考えられます。
どうしようもない場合は転職を考えるといいと思います。
会計業界は慢性的に人出不足です。
この状況はこれからも続くでしょう。
東京の会計事務所の求人は、じつに多くあります。
都心部でなくても、会計事務所の求人は売り手市場です。
業界的には転職はしやすい環境だと言えます。
まとめ
18時に退社することで、税理士資格の取得時期は確実に早くなります。
1日は24時間しかありません。
これは、金持ちでも貧乏人でも等しく平等です。
目の前の仕事よりも将来の自分がどうなりたいかということが最も大事だと思います。
周りは気にせずご自身の目標に最短の道を進んで下さい。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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