Kindle小説「狭小邸宅」をレビュー※ネタバレ注意

本題

久しぶりに実務書ではなく、小説を読んで見ました。

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読んだ感想としては、後半の展開が前半の2倍ぐらい早かったなという印象です。

ジェットコースターのような展開という表現が正しいと思います。

舞台は、超絶ブラックな住宅の不動産会社で、売れない主人公が主役になります。

タイトルの狭小邸宅ですが、小説の中では、狭い土地と法律の高さ制限により屋根が斜めに切られたペントハウスと説明されています。

前半は、狭小邸宅のタイトルの意味がわからなかったのですが、中盤、主人公が会社のお荷物物件になっていた狭小邸宅を見事に販売したことで、それまでの売れない営業から徐々に売れる営業になるところから、現代の都心部の住宅事情を見事に表現しつつドラマティックに物語が展開して行きます。

不動産が売れたことで、主人公の中で自信が現れると同時に、それまで鉄拳制裁などで苛烈なしごきを行っていた上司の態度も変わっていきます。

その中で、会社の雰囲気と一線を画す直属の上司との師弟関係で徹底的に不動産の売り方を叩き込まれていきます。

次第に、それまで窓きわでロクに仕事が振られなかった主人公が課のエースに成長して、仕事で忙しい日々を過ごしていくのです。

一見、サクセスストーリーのように感じる中盤から終盤の展開ですが、徐々に黒い物語へと様相を呈してきます。

売れない営業時代から支えてくれた彼女とのすれ違いによる別れ、大学の同窓会で不動産の営業をばかにされ、お前らなんか1億の物件に一生住めないと主人公がキレる事件が勃発、そこで再開した元彼女とのW浮気。

物語の最後まで売れる営業として主人公は描かれていますが、最後のページで「(物件の)成約に至るイメージは歪み、跡形もなく霧散した。」とこの先の主人公の進む先が決して明るくないことをイメージさせて物語は終わります。

最後、どうなるの?と気になりますが、逆に分からない方がドキドキする感覚にもなります。

この小説は、第36回すばる文学賞を受賞しています。

小説を普段見ないような人でも楽しめる現代社会の闇の一部を見事に切り取った一冊だと思います。

実務書の合間にちょっと刺激を入れてみてはいかが。

 

編集後記

今日は、税務調査の前日準備を行います。

 

息子&娘(4歳1ヶ月&0歳1ヶ月)の成長日記

娘の首が座ったんじゃないかと夫婦で騒いでいました。

1ヶ月で座るのは超早いですよね。

首が揺れないように、顔をしかめて耐えている姿は、めちゃくちゃかわいいです。

 

ヨガ日記(SOELUソエル)

今日は、肩甲骨はがしヨガを受講しました。

ポーズチェックを利用しているので、足の位置など細かく指導してもらえました。

 

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