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国民年金と厚生年金の根本的な違い、国側の目線で考えてみた

本題

私の卒業した大学院のゼミの先生の専攻科目は税金の徴収に関するものでした。

入学当時は、税理士試験で、法人税や消費税を学習したことはありました。

なので、税金がどのように計算されるかについては、ある程度の知識はあったのですが、入学した初めて税金を徴収する側の学問もあることをとても新鮮に感じた記憶はあります。

税金というのは、払う側の納税者の立場と徴収する側の国の立場があります。

同じように、社会保障についても税と社会保障の一体改革などと言われるように、国民の立場と国の立場があります。

そこで、国民年金と厚生年金について、今日は国の立場に立って違いを考えてみたいと思います。

年金の大原則

年金の大前提は、全員加入になります。

これは、社会保険と同じですね。

儲けが少ない人も多い人も同じように年金を納める必要があります。

最近は、年金も未納が続くと督促状が届きます。

つまり、年金について、国の建前は全員加入なのでみんな払ってくださいねという立場になります。

国民年金の免除

しかし、全員が年金を納めるというのはとても難しいことです。

病気で働けない人もいるでしょうし、人によって収入はバラバラです。

なので、収入が少ない人は国民年金の免除制度があって、全額免除になることもあります。

なので、国民年金については、そもそも全員が払えることを前提としていません。

払えない人もいることが前提で制度設計がされています。

それよりも全員に加入義務があるという建前を維持する方が大事ということになります。

厚生年金の徴収効率

一方、厚生年金は、ご存じのように会社が加入していて、会社と従業員が折半をします。

従業員ということは、収入が必ずあります。

そして、社会保険というのは、給料の金額に応じて上限こそあれ、どんどん金額が上がって行きます。

会社と従業員で負担する厚生年金は等級にもよりますが、給料の約18%にも上ります。

そして、これを会社が一括で国に支払う仕組みです。

従業員からは天引きされます。

これは、徴収という面ではめちゃくちゃ優れた制度です。

国としては、国民1人1人から支払いを待つ必要はなく、会社から一気に従業員の人数分の年金を徴収することができます。

大企業の税金が優遇されているのも、このような制度の維持の視点から考えると頷けます。

限りなく取りっぱくれが少なくなりますし、国の事務的負担もめちゃくちゃ軽減されます。

国民年金と厚生年金の根本的な違い

国民年金と厚生年金の根本的な違いをまとめる、国民年金は収入がない人でも加入できるようになっていて、免除制度があるため、年金の全員加入という建前を守ることができます。

一方、厚生年金ですが、こちらは収入がある前提で、サラリーマンから効率的に徴収できるような制度設計になっていて、働く世帯のボリュームゾーンの多くが加入して支払う制度設計になっています。

国民年金についてはセーフティーネットのような社会的な意義があります。

一方、厚生年金については、より現実的に老後の貯蓄機能が働くように設計されている一方で、特に30代から50代の所得の高いサラリーマンが強制的に加入する構造になっていて、その世代が年金制度を支えていると言えると思います。

年金は貯蓄ではなく貯金

年金は貯蓄的な性格はありますが、あくまでこれは社会保障と言えます。

その理由は、国民年金の場合、全額免除された場合であっても2分の1の年金の支給が保障されるからです。

年金制度について

貯蓄だと、払っていないのに、年金が支給されることはありません。

しかし、年金については下の世代が上の世代を支える構造であるため、自分の支払いがダイレクトに自分に返ってくるというものではありません。

もちろん、負担が増えた分については上乗せはありますが、どのように返ってくるかは政策に依存するところになります。

ですので年金制度は、貯蓄ではなく国の社会保障制度と言えます。

そういう意味では、年金だけに依存することは危険で、貯蓄は必要だということが再認識できると思います。

まとめ

年金は国民全員で負担するのが大原則です。

しかし、みんな平等に負担することは、不可能なので、最低限の保障として国民年金が存在しています。

厚生年金は、支払、徴収することが前提で設計されています。

結局年金というのは、その時の政治によって受給年齢や金額は左右されますし、貯蓄ではありません。

年金とは別に貯蓄をすることは、制度設計を考えると当然と言えます。

 

息子&娘(5歳11ヶ月&1歳11ヶ月)の成長日記

結局、この夏、家族揃ってプールに行けたのは、1回だけでした。

あとは、子供の体調が悪かったり、奥さん、または私の体調が悪かったりとタイミングが合わず、別日に息子だけ連れて1回行きました。

下手すると1回も行けなかったかもしれないので、思い立ったら吉日、家族でやりたいことは優先的にした方がいいのでしょうね。

今年の夏は毎週ぐらいプールに行こうと水着を買ったのですが、、

来年も着たいので体型維持に努めたいと思います。

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丸山友幸(まるやまともゆき)
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。 ウインタースポーツに打ち込みたいけど3月の確定申告がご不安な方はぜひご相談を!! 前走の私が直接対応させていただきます!! 既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。 著書「研究計画書の書き方 Kindle版」発売中 よろしくお願いします。