目次
本題
新NISAとは
令和6年の1月から従来のNISAがパワーアップして登場した株式運用のための特殊口座。
パワーアップポイント(メリット)
- 年間の購入限度額と累積投資額が上昇(成長投資枠で年間240万円、累計1,200円)
- 非課税の保有期間が無期限に延長
- 非課税投資枠の再利用が可能
デメリットはそのまま
- 損益通算が不可(他の特定口座や一般口座との損益通算ができない)
- 損失の繰り越しも不可
- 売却がしにくい(特に含み損が発生している時)
まとめ
令和6年1月から始まった新NISAでは、投資ができる枠が増加し、さらに保有期間が無制限になったことでより投資効果が期待できるようになった。
一方で、旧NISAから指摘されているデメリットは変わっていない。
ミニマム法人で株式投資とは
こちらは、制度があるというものではなく、法人で証券口座を開いて、法人で株式を運用するという従来から可能な方法となります。
NISAとの大きな違いは、所得税ではなく法人税の範疇で税金を計算するところにあります。
メリット
- 所得税と住民税20.315%が掛からない
- 損益通算ができる(役員報酬や社用車の減価償却などと相殺可能)
- 売却がしやすい(してもしなくても時価評価)
- 損失が10年間繰り越しできる
- ギャンブル株が購入しやすい
デメリット
- 時価評価(含み益、含み損がなくなり売却しなくても損益が発生する)
- 利益が出たら法人税が課税される(実効税率が約21%)
まとめ
ミニマム法人で株式投資を行なった場合、法人税の範疇となるため、そもそも所得税と住民税(個人)が課税されません。
そして、法人で発生する売上、経費などと合算する(損益通算)ことができるため、利益調整が可能となります。
ただ、基本的に法人では売っても売らなくても決算のタイミングで時価評価を行うため、含み益が発生した場合は、税金計算の対象となります。
もし、法人で利益が発生した場合は、年間400万円までの所得に対して約21%の税率が課税されます。(均等割7万円〜8万円は所得が発生していなくても毎年発生します。)
総まとめ
新NISAとミニマム法人での株式投資の大きな違いは、所得税か法人税のどちらで税金の計算されるかになります。
なので、所得税の範疇で計算される新NISAでは損益通算できなかったのが、法人での株式投資では損益通算が可能となったり、新NISAでは売却するまで含み益や含み損となっていたところが、法人での株式投資では時価評価されることで売却しなくても課税の対象となる可能性があります。
ただ、法人で株式投資の方が売ったり買ったりの流動性は高いと言えます。
その理由は、ベンチャー企業のようなギャンブル性の高い株式に投資を行なったとしても損益通算と損失の10年間の繰り越しができることで、たとえ損を出しても、法人の他の収入と合算して法人税を計算できたり、数年後に株価が一気に上がった時に過去の損失とぶつけることで新NISAより有利な形で税金の計算をする行うことができるためです。
息子&娘(6歳8ヶ月&2歳8ヶ月)の成長日記
なんでも保育園に持っていこうとする娘。
今日は、先日おばあちゃんの家で貰ったアンパンマンのピアノ絵本を大事に抱えて登園しました。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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