〈10年で84万円。。〉電子契約書サービスNINJASIGNに問い合わせて分かったこと

がんばる税っ!

 

みつばち会計事務所の丸山です。

 

私はスポット的な税務関連のサービスでは契約書を電子契約で巻いています。

 

長期的な顧問契約については今のところ書面で契約書を巻いています。

 

その理由は、自らが電子契約の有効性についてまだ理解できていないところが多いからです。

 

今日は電子契約の有効期限と電子契約、業界最王手のクラウドサインとの比較という形で、まとめて行きたいと思います。

クラウドサインとニンジャサインの差84,000円

先日クラウドサインを使用する際の手順についてブログにしました。

 

クラウドサインは業界最大手で信用力もあります。

 

しかし、電子契約書を取り扱う業者というのは他にもあります。

 

私はペーパーレスで印紙税の節約も可能な電子契約書はとても良いサービスだと思うので、他の業者についても比較の意味で資料請求をしてみました。

 

その一つがニンジャサインです。

 

行列でお馴染みの北村弁護士を起用していることでもインパクトのあるサービスです。

 

その運営会社は資格スクエアを展開している株式会社サイトビジットになります。

 

代表の鬼頭さんは、YouTubeでも見たことがあります。

 

このニンジャサインについて調べたことが、今日のテーマである電子契約書の有効期限に関係します。

 

実は、両者は料金について大きな開きがあります。

 

クラウドサインの有料プランは月額1万円+200円/ 通で、ニンジャサインは月額3,000円で追加料金については必要ありません。

 

システムの違いもあると思います。

 

私も同じようあなサービスがなぜここまで料金が違うのか不思議に思いニンジャサインにある問い合わせをしました。

 

クラウドサインとニンジャサインでは月額7,000円以上の開きがあります。

 

これは一年間にすると、84,000円。

 

法人税の均等割が払えますね。

 

電子署名とタイムスタンプで考えると、840,000円の差

それは、電子署名が長期署名になっているか否かということです。

 

なぜ、このような質問をしたのかというと、クラウドサインの無料プランから有料プランへの切替わる際にもっとも重要なポイントが電子署名の有効期間が10年に延長されるということだったからです。

 

実は、電子署名というのはその名の通り、電子的なサインをPDFなどの電子的な書類に押印する技術にことになりますが、もう一つタイムスタンプをつけるかどうかでその証明力に違いが生まれます。

 

つまり、電子的な押印(分かりやすくあえて押印という言葉を使います。)というのは、電子署名とタイムスタンプという2つを組み合わせることで長く証明できる仕組みになっています。

 

つまり、クラウドサインの無料プランと有料プランの違いは、このタイムスタンプの有無になります。

 

無料プランはタイムスタンプ無しの電子署名で、有料プランはタイムスタンプ有りの電子署名になります。

 

なので、私は、ニンジャサインの有料プランはこのタイムスタンプがないのか、それかタイムスタンプが10年ではなく5年とかその効力が短いのではないのかと考えたわけです。

 

そして、頂いた回答を私の文章にすると、

 

『ニンジャサインのタイムスタンプの有効期限は10年です。そして、契約を継続している間は10年が経過する契約書があればその都度タイムスタンプを更新する。』

 

というものでした。

 

なので、私の中では、サービス品質一緒じゃないのと思ったわけです。

 

この記事を書いている段階では、ニンジャサインは使っていないので、システムの操作性などの面でもしかしたら差があるかもしれないので、次回、この点について検証したいと思います。

 

もう一つ、ニンジャサインに問い合わせをしました。

 

それは、タイムスタンプがなければ電子上の契約書は有効ではないのでしょうか。

 

というものです。

 

この質問に対して、ニンジャサインからはこのような判例付きの回答をいただきました。

【東京地裁平成25年2月28日 業務委託料請求事件】
では、広告の受発注が、メールにて取り交わされたと判断できるか否かについて、
メールにて受注したと主張する原告側と、当該メールは改ざんされたものであると
主張する被告側の紛争に対し、メールが偽造されたとする証拠はないこと等を
理由として、原告を作成者とするメールの写しについては、正当に受発注が成立
したと認められるべきであると断じています

結論からすると、電子契約をしなくても契約は有効です

 

この判例では電子契約のシステムは使われてなかったわけですが、メールで取り交わされた契約については、偽造されたと訴えるならしかるべき証拠を提示する必要があると読み替えることができます。

 

ニンジャサインさんからの回答は、その証拠力を担保する方法の一つとしてタイムスタンプがありますということでした。

 

ちなみに、クラウドサインとニンジャサインの料金の差をタイムスタンプの有効期限の10年間で考えると840,000円になります。

 

事業用の軽自動車が買えますね。

 

契約書を巻くメリットとデメリット

金額の大きな契約であれば契約書というのは締結することがほとんどだと思いますが、金額の小さかったり単発のものであれば契約書を巻かないことも多いと思います。

 

では、契約書を巻くメリットは何か。

 

それは、お互いの債権と債務を明確にできることに尽きると思います。

 

契約というのは、多くはサービスとその対価の関係になっています。

 

いつ、何を、いくらで提供するか。

 

そして、もし、提供できなかった場合はどうするかなどが書いてあるわけです。

 

そういったことを明確にできるので、あとで言った言わないといった水の掛け合いを防ぐことができます。

 

逆に契約書を巻くデメリットは何か。

 

それは、作成者の都合の良いようになっている可能性があるということです。

 

携帯の契約とか量販店でパソコンを購入するとあらかじめ販売者が決めた契約に沿って購入を進めていきます。

 

日本は良くも悪くも法律文化なので、自分は契約しているつもりはなくても知らず知らずのうちに何らかの契約をしているものです。

 

ただめんどくさいし、自分を騙すような悪い人ではないと思いこんで契約書の確認をしていないだけです。

 

消費者ならまだしも、お互い独立した事業者の場合、契約書はお互いが確認して当然です。

 

もしその時に、当事者の片方が確認していないようならそれは単に怠慢なだけです。

 

極論、確認するのが嫌なら、メジャーリーガーのように代理人を雇って確認してもらうなど対策をしないと自分に不利な契約だったとしても文句は言えません。

 

なぜ確認しないのか、それは手間だからです。

 

私も契約書を作成するのは嫌です。

 

正直めんどくさいです。

 

なので、電子契約書を使ってその手間を少しでも軽減することは、事業をする上でとても賢い選択だと思います。

 

ただ、こういうサービスは一度使い始めるとずっと継続するサブスクリプション契約になるため、契約する時は慎重に判断する必要があります。

 

 

 

まとめ

クラウドサインとニンジャサインでは月額7,000円以上の開きがあります。

 

これは一年間にすると、84,000円。

 

タイムスタンプの有効期限の10年間で考えると840,000円。

 

一度利用すると変更は容易ではないので、契約する際は慎重な判断が必要だと言えそうです。

 

息子(2歳5ヶ月)の成長日記

寝る前の日課はおしっこに行くことです。

 

幸か不幸か最近は、パパ一緒に行こうと言われます。

 

正直、布団から出たくありません。

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