個人の税務調査本「個人事業者の税務調査対応ケーススタディ」で私が選ぶベストフレーズ

がんばる税っ!

 

みつばち会計事務所の丸山です。

 

先日、個人の税務調査専門で活動されている内田税理士の「個人事業者の税務調査対応ケーススタディ」という書籍を読みました。

 

素晴らしい内容で、約300ページぐらいのボリュームがありましたが、2時間ほどで一気に読んでしまいました。

本著の簡単な紹介

内田税理士は、この書籍の他に「個人事業者・フリーランスの税務調査 実例&対応ガイド」という本を出版されていて、その本はページのボリュームを少なくして、比較的ライトに読める内容でしたが、今回出版された「個人事業者の税務調査対応ケーススタディ」は、これまで内田税理士が経験された個人の税務調査をもとにケーススタディーとして、各業者の方から質問をされて、それに対して内田税理士が実際の現場対応された経験をもとにお話しするというものでした。

 

個人の税務調査というのは、会計事務所に勤務しているとそこまで対応するようなものではありません。

 

というのも、個人事業を行っている人の数は、法人と比べて圧倒的に多く税務調査の頻度というのも低いからです。

 

しかも、法人の場合は申告書類が複雑になるため、会計事務所に依頼するケースが多いのですが、個人の場合は法人に比較すると申告書類も少なく、また、青色申告を行っていないような場合は、簡易的な帳簿の作成で足りるという制度上の仕組みもあって税理士が付いていないことも多くあります。

 

なので、会計事務所に長く勤務していたとしても個人の調査の立ち合いを経験する場面というのは少ないというのが現状になります。

 

私も会計事務所に6年ほど勤務していましたが、個人の税務調査の立ち合いは経験したことがありませんでした。

 

そんな業界の状況の中、内田税理士は、年々個人の税務調査を依頼される数が増えて行き、本著では年間80件ほどの件数を手掛けているそうです。

 

まさに個人の税務調査のエキスパートと言えます。

 

そんな方が書かれた本なので、初めて知ることも多くありました。

 

私が選んだベストフレーズ

今日は、私が本著を読んでこれは自分が仕事をする上で押さえていた方がいいなと感じたことを1つ紹介したいと思います。

 

P 123

税務調査が行われると税金を追加で課されるイメージが強いせいか、「指導」を目的とする側面を有することは一般に理解されていないようです。

本著にはこのように書かれています。

 

私もそうでしたが、税務調査と聞くと、怖い調査官がやってきて粗探しをしていく印象が強いと思います。

 

先日、税務調査の際に調査官に切れて殴った税理士のニュースがされていましたが、中には税務調査で喧嘩をしてしまう税理士もいるようです。

 

 

でも、税務調査というのは、警察の現行犯逮捕のように犯罪の現場を押さえにくると言ったような類いのものではありません。

 

 

自己申告制度で行うものとされる申告作業がきちんと行われているのかどうかを税務署がサンプルを選んで確認しにくるだけで、来ない場合は30年税務調査にこないこともあります。

 

それは、無申告であっても同じです。

 

税務署は警察ではないので、令状を持って強制捜査をするまでの強権を持っているわけではありません。

 

しかし、無申告の場合は、正義感から税務署も強気で調査を行うことがあります。

 

それは、どんな調査官に当たるかによってもまちまちです。

 

本著でもそのように半ば強引な調査を行おうとする調査官に対して、上司に連絡するなど毅然とした対応をしたところ、調査方法が正常になった旨の事例が紹介されていました。

 

いくら税務署と言っても、法律のもとでしか行動はできません。

 

法律を飛び越えて強引な事はできないのです。

 

本著では、そう言ったこれまであまり外に出る事のなかった、税務調査のしかも個人に絞った内容で書かれている貴重な本になります。

 

税理士の方にはもちろんおすすめです。

 

もし、無申告で税務調査が怖いもしくは、税務調査の電話がかかってきてどうすればわからないような個人の方は、ライトな内容で書かれた「個人事業者の税務調査対応ケーススタディ」を読めば、不安な税務調査に備えるにあたって冷静な判断の助けになると思います。

 

 

編集後記

今日は、先週のセミナーを撮影した動画の編集をして、ホームページに販売ページを作成したいと思います。

また、PayPayで店舗登録ができて、消費税の還元事業者となりました。

今後、業務でどのように活用していくか考えたいと思います。

 

息子(2歳7ヶ月)の成長日記

昨日、寝る前にペットボトルのお茶が欲しいということで、持って言ったのですが、ペットボトルのキャップがなっちゃんのオレンジのキャップだったので、「間違ってるでー」と10回以上言われ、今日起きてからも、お父さん間違ってるでーと言われました。

 

しつこいやつめ。

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