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本題
年末調整の時期ですね。
もしかすると、早い会計事務所では、すでに年末調整を終えてしまっているところもあるかもしれません。
私自身の年末調整業務を思い出してみると、
実務経験がまだ2〜3年ほどだった頃は、
この年末調整という制度をなかなか理解できなかった記憶があります。
理由ははっきりしていて、
年末調整の仕組みが、会社、従業員、税務署のトライアングルのような三角関係になっているからでです。
前職分の源泉税が還付になるケース
分かりやすい例として、
「前職の源泉所得税が還付になるケース」があります。
たとえば、
-
前職で 1万円の源泉所得税 が天引きされていた従業員が
-
転職して、クライアントである A社に入社
-
A社で年末調整を行った結果、
前職分の 1万円を天引きを行っていないA社が従業員へ還付 する。
このとき、A社については、1万円を預かっていないにもかかわらず、A社の金庫から従業員に対して1万円を支払うことになります。
A社は損をするのか?
ここが、当時の私にはとても不思議でした。
A社は、
-
前職分の源泉所得税を
一切預かっていない -
それにもかかわらず、
前職の会社の代わりに1万円を支払う
一見すると、
「A社が損をしているように見える」
構図になっています。
実際は損をしない
では、A社は本当に損をするのでしょうか。
結論から言うと、
そんなことはありません。
A社は、
-
来期以降の他の従業員の源泉所得税と相殺
-
役員報酬や士業報酬に係る源泉所得税と相殺
などと 相殺(調整) を行うことで、
結果として帳尻が合うようになっています。
さらに、税務署へ対してこの負担している額を請求することもできます。
年調未済超過額という考え方
こういった時に発生するのが、
「年調未済超過額」 という考え方です。
言葉だけ見ると、
なかなかピンと来ませんが、
-
「まだ調整しきれていない」
-
「いったん会社が立て替えている」
そんな状態を表しています。
実務経験が浅い頃は、
この仕組みを頭の中で整理するのに、
かなり苦労した記憶があります。
今でも一瞬、迷う
正直なところ、
今でもこの場面に出くわすと、
一瞬だけ立ち止まって考えることがあります。
それくらい、
年末調整は「慣れ」がものを言う実務だと思います。
この会社、従業員、税務署のトライアングルのような三角関係を理解するのに経験を要します。
年末調整の時期は、
毎年同じ作業の繰り返しのようでいて、
実は初心を思い出させてくれるタイミングでもあります。
今年もまた、
一つひとつ確認しながら進めていこうと思っています。
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息子&娘(8歳4ヶ月&4歳4ヶ月)の成長日記
息子が「カイジだな」と言ってたのですが、漫画のこと?と私は思いました。
しかし、実は、「開示だな」という「(身元を特定する)発信者情報開示請求をしてやるぞ」と冗談交じりでツッコミを入れる際に使われる言葉のようです。
こういう体験をすると年取ったなーと思います。

スキー検定1級持ち、現在テクニカル挑戦中の税理士・行政書士です。
前走の私が直接対応させていただきます!!
既婚で、8歳の男の子と4歳の女の子の父親です。
著書「研究計画書の書き方 Kindle版」発売中
よろしくお願いします。

















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