本編
不動産鑑定士試験の概要
不動産鑑定士は、2段階の選抜試験ですが、1次試験がマークシート方式で合格率が約30%、2次試験が記述式で合格率が約15%の試験です。
そして、1次試験の合格の有効期限は3年です。
つまり、1次試験に合格すれば、3回記述式の試験に挑戦できます。
ちなみに、1次試験には、2次試験にない【行政法規】があるため、もし、3回で論文式に合格できず、4回目の試験に突入すると、もう一度、【行政法規】を勉強する必要があります。
(出典)TAC、不動産鑑定士試験講座より引用
(仮説)3回で論文式を突破できない人の数
※分かりやすくするために、第1回から不動産鑑定士試験が始まったと仮定して話を進めます。
まずは、1次試験に毎年100人合格したとします。
このうち、1年目で2次試験に合格できるのは15人です。
残りの85人が2年目の2次試験に挑むわけですが、来年も1次試験の合格者は、100人増えたとします。
なので、2年目で2次試験に挑むのは、185人でそのうち合格できるのは、27人。
残りの158人は3年目の2次試験に挑みます。
3年目の1次試験で、また100人の合格者が出るとします。
そうなると、3年目の2次試験の受験者は258人でこのうち合格できるのは、38人。
残り220人は不合格になります。
ただし、4年目は状況が変わります。
220人のうち、1年目に1次試験に合格した人は、その効果が失効するので、4年目に進めるのは、220人からその人たちを抜いた2年目と3年目に1次試験に合格した人になります。
この人数を単純計算する事は難しいですが、3年目に1次試験に合格した人で、2次試験に合格できる人ゼロと仮定します。
220人からその100人を引いた120人の半分が1年目の1次試験に合格した人だと仮定すると、毎年60人は1次試験に合格したけど、3回の論文式試験で合格ができなかった人になります。
かなり強引な計算かもしれませんが、15%の合格率でしたら、結構近い数字になるかと思います。
そして、その60人の方は、1次試験から再スタートするか、試験からドロップアウトするかの選択を迫られるわけです。
年によって、多少変動があるかもしれないですが、これが毎年続きます。
つまり、不動産鑑定士試験は、1次試験の合格率を30%と合格率を緩くする事で2次試験に挑戦できる人数を増やしているのですが、2次試験の合格率が15%しかないので、1次試験にあまり意味がなくなっている試験であると言えます。
結局、勝負は2次試験です。
(参考)公認会計士試験の合格率
不動産鑑定士試験の合格率と対照的な試験に公認会計士試験があります。
こちらは、全く逆で、1次試験は、10%台の試験が年に2回、2次試験が35%になっています。
この試験の合格率であれば、1次試験は意味をなしていると言えます。
試験範囲についても、1次試験の内容は、全て2次試験と繋がっています。
まとめ
国家資格というのは、国策に影響されます。
なので、自分の努力だけではどうにもならないことがあります。
いずれにしても、難関と言われる国家資格は、相当な覚悟を持って挑んでいく必要があると言えます。
編集後記
今日は、大学院コンサルが2件、未定の打ち合わせはが1件になります。
息子(3歳3ヶ月)の成長日記
昨日は、一緒にお風呂に入りました。
お風呂が好きなようで、オムツが取れたら、温泉行こうと約束しました。
ヨガ日記
昨日のトータルボディトレーニングの筋肉痛は結構マシです。
少し筋肉がついてきたのかもしれません。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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