【エクセル分析】税理士試験合格者の資格取得までの勉強時間と年数の関係

こんにちわ、税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKI

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今日はマンション管理組合の臨時総会に行ってきました。

管理会社仕切りの進行でしたが、「消防法に触れるのか?」とか、「管理人室に窓が付いてないのはいかがなものか」とか熱心に質問する初老の男性がいました。

熱心な人だなーと思って聞いていると、「私のマンションでは、管理人室に窓が付いてますけどねー」って、あんた誰っ!?

なぜか、代理の方が一番熱く質問されていました(笑)

では、本題です。

税理士試験をエクセルで分析

近年の税理士試験を取り巻く環境

税理士試験、年に一回の国家試験になります。

特徴は科目合格制、5科目揃うと晴れて登録が可能。

実務経験が2年必要というものになります。

最近では、AIの発達で仕事がなくなる業種と言われたり、ネットの発達でブラックな業界の実態が徐々に浮彫になったりと逆風が吹くこともあって、受験者数は減少の一途をたどっています。

業界人としては実に寂しい限りなんですが、、

そんな中でも、今から税理士になりたいという夢にあふれた方はいると思います。

今回は、税理士は数字を扱う仕事なので、数字的な根拠を示して税理士試験がどれぐらい大変な試験なのか。

実際の合格体験記のデータを元に分析したいと思います。

 

合格までの年数と勉強時間の関係

 

今回は、TAC㈱『2014年度版 合格の秘訣 税理士試験』TAC出版(2014)の合格者のデータを集計して統計分析してみました。

 

 

(注)平日3時間、休日8時間のような場合は、5時間として計算

 

名前はイニシャルにしています。

本著では、合計者12人について勉強1年目から合格までの経緯が合格科目ごとに記載され、勤務状況なども詳細に書かれています。

これをエクセルデータにすると、

 

 

Y=▲0.9103X+10.234

R²=0.4418

緑の式の意味は、1日の勉強時間が1時間増えると合格年数が約1年短くなるということになります。

水色の数字の意味は決定係数と言って、式の信頼度がどれぐらいあるかの目安になります。

R²の値は0~1の値を取り、1がもっとも信頼度が高く0に近づくほど信頼度は下がる、一般的な目安として、

0.8以上  非常に良い
0.5以上  良い
0.25以上  まあまあ
0.25以下  良くない

(数値は、本によってまちまちです。)

なので、R²=0.4418はこの式はまずまず信頼できると言えます。

この式に具体的な数字をあてはめると、1日の勉強時間が、4時間確保できる場合は、Y=6.5928となるので、合格までに6~7年が必要ということになる。

ようするに、7年間、基本的に毎日4時間の勉強継続することが出来れば税理士試験に合格できる計算になる。

 

フルタイム勤務の場合

ただ、仕事しているのか勉強を専念しているのかで1日で勉強出来る時間に差が生じるため、フルタイム勤務のみで式を作成してみた。

 

※サンプル数は6人

Y=▲2.2941X+16.059

R²=0.4451

フルタイム勤務の場合はR²=0.4451なので、この式もまずまず信頼できると言えます。

この式に具体的な数字をあてはめると、1日の勉強時間が、4時間確保できる場合はY=6.8826となるので、若干数字は大きくなりますが、やはり合格までに7年が必要ということが分かります。

 

税理士試験の最大の敵

私の経験から、フルタイムで働いた場合、土日に6、7時間取って、平日3時間ぐらいの勉強をするのが限界かなと思います。

そう考えると、1日平均4時間ぐらいが勉強出来る限度になります。

ただ、注意したいのが、これは、中だるみせずに毎年コンスタントに勉強時間を捻出出来た場合の話になります。

この中だるみしないが、税理士試験突破において最大の関門だと思っています。

税理士試験は知っての通り、TAC、大原、LEC、大栄、クレアール、通勤講座etcとあらゆる予備校がしのぎを削って受験生を確保しようとしている資格試験になります。

なので、教材はあふれており、時間さえかければ誰でもある程度の学力はつくようになっています。

ただ、時間が掛かる試験と言えます。

時間だけで言うと、どんな国家資格よりも長期化する試験と言えます。

そのため、仮に5科目を取得して税理士になりたい場合は、7年間は勉強する覚悟を持つ必要があると言えます。

 

受験専念の場合

※サンプル数は5人、その内2人ずつは時間、年数ともに完全に一致している。

Y=X-4

R²=0.1667

フルタイム勤務の場合はR²=0.1667なので、この式の信頼度は低いと言わざるを得ない。

この結果を、受験経験者の立場から考えると、専念生というのは、時間を自由に使える分、勉強することもサボることも出来る。

そのため、自分次第で合格年数を縮めることが出来る。

私が受験予備校に通っていた時も、常にたばこ室にいてサボっている受験生が何人かいたww

つまり、人によって勉強時間と合格までの年数のばらつきが大きくなると考えられる。

逆に、フルタイムの勤務者は仕事によって、ある程度勉強時間が同じようになるためばらつきが少ないと言える。

実際、本著にも、2年で5科目に合格した大学生のK氏がいたが、税理士試験で2年で合格というのは化物並みのスピードである。

私も会計士の勉強をした時は、1日8時間以上机に座っていたが、実際効果的な学習は出来ていなかった。

それは、中だるみをしてしまったからである。

 

エクセル分析のまとめ

・税理士試験は毎日4時間7年間継続して勉強すれば合格する可能性が高い

・フルタイムで働いている人の勉強時間と合格年数は同じような数字になりやすい

・勉強に専念できても、合格年数が短くなるかは個人の能力がかなり影響する

 

>>税法1科目取得は、大学院免除と組み合わせることで税理士資格取得

ものすごく近づきます。大学院関係の記事もぜひお読み下さい。

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