ホテル業をWeb集客の面から考える│アパホテルのアパ直の広告戦略とは

まいどおおきに!

株式会社スカイクラウドのTOMOYUKIです。

最近見たCMでアパ直を見て、違和感を覚えたのは私だけでしょうか。

視聴者に予約を求めるためにCMをしていたのです。

私は、宿泊の予約はよくBooking.comを使うので、ホテルの予約は予約サイトを使用するのが普通だと考えていました。

そんな私の固定概念を見事に打ち破ったCMだったため違和感を覚えたのです。

アパ直はこちら

アパ直とは

アパホテル公式サイト・アパアプリで予約をすること

 

アパ直とは、アパホテルの公式サイトを見てみると、アパホテル公式サイト、もしくはアパアプリからアパホテルの予約をした場合に割引きなどのサービスを受けれるシステムのことを言う。

一応、アパホテルの会員登録は必要になる。

 

 

さらに、アパのポイントが10%貰えたり、5%の割引きがされるなど、嬉しい特典がある。

アパユーザーには嬉しいシステムである。

 

予約サイトから予約するより、安いしポイント特典もある

また、アパホテルは予約サイトから予約するよりも確実に安い料金で宿泊できると公言している。

これは、ホテルユーザーからするとインパクトが大きい。

予約サイトを利用するユーザーは少しでも安く、そこそこのホテルを探すという目的で予約サイトを活用する人が多いと思う。

しかし、アパホテルの品質が分かっていれば、アパ直を利用すると最安値になるため、会員登録するメリットが出てくる。

しかも、アパホテルは全国最大の415ホテルを持っているため、会員登録をして貰えれば、2回目、3回目の利用も期待できるわけである。

ちなみに、「ホテル 予約」で検索すると、上位はほぼホテルばかりが検索される。

 

中小のホテルではこの方法は活用できないのか

テレビCMを流して、アパ直のような方法をすることは費用対効果の面で効果は薄いかもしれない。

この集客方法は、予約サイトと対抗できるぐらいの資本力と知名度が必要になる。

いわゆる価格勝負である。

後で解説するが、アパ並みの規模がないと効果が薄いと私は考える。

以前、テレビで廃業寸前のホテルが回復した方法として、大阪の繁華街の一角のホテルが当時は珍しい1フロアを女性専用にしたという話を聞いたことがあるが、中小の戦略としては、いかに価格競争に巻き込まれない方法を考えるかが重要になるのではないだろうか。

 

 

予約サイトに支払う手数料はどれぐらいなのか

旅館、ホテル専用のWeb集客で活躍されている川嶋さんのサイトを参考にさせて頂きました。

 

各社手数料は5%から15%の間で決まっているようです。

予約サイトとしておなじみの楽天トラベルはプランによって手数料が違うようですが、7%~10%の間なので、大手にしては良心的な価格設定になっていると思います。

私もよく利用するBooking.comについては手数料12%と比較的高い手数料設定になっているようです。

 

 

なぜ、アパホテルは直アパを押しているのか

一泊8,000円のプランでシミュレーション

例えば、一泊8,000円の予約をした場合

アパ負担額
負担金額詳細
手数料10%の場合800円-
手数料12%の場合960円-
アパ直の場合(ポイント10%)900円割引き100円+10%
アパ直の場合(ノーポイント割引5%)900円割引き500円+5%

上記のように、アパホテルでは、アパ直でお客さんがどちらのプランを選んでも900円に統一されていて、アパの割引負担率は11.25%(900円/8,000円)となっている。

なので、アパ直で宿泊客が予約してもBooking.comの手数料負担よりは安くなるぐらいに金額設定されている。

 

アパ直の価格以外の効果

アパホテルはアパ直を行うことで、予約に係る手数料は予約サイトに払う手数料とそれほど大差のないことが分かった。

では、なぜわざわざ自社サイト内で予約を促進しようとしているのか。

1つはSEO効果を狙っていると考えられる。

ホテルの予約のキーワードは大手予約サイトがこれほど広告を出している超検索数の多いキーワードになる。

例えば、「ホテル 予約」で検索すると、ずらっと予約サイトが並び、20位と21位に、ようやく自社のホテルサイトが登場するほど、予約サイトのSEOは強い。

 

 

ちなみにアパホテルは「ホテル 予約」の検索で50位にも入っていなかった。

アパホテルは、自社サイトのSEOの向上も兼ねてCMを作成したんじゃないかと予想している。

 

予約サイトや比較サイトに依存することの弊害

税理士業界についても税理士.comという業界人なら知ってて当たり前の税理士検索サイトがあり、多くの税理士がこのサイトに登録をしている。

美容院などもホットペッパーに登録していない美容院の方が少ないのではないだろうか。

今やほとんどの業界で比較サイトや予約サイトが乱立している。

しかし、予約サイトや比較サイトに依存しすぎるのは経営面で危険と言える。

それは、手数料は元より、予約数も予約サイト側でコントロールされているため、予約人数を増やすにはより効果の高い予約サイトに登録するなど資本力の勝負になってしまうからだ。

自社で集客をコントロールできないのは経営面のデメリットは大きいだろう。

 

 

まとめ

自社サイトを構築して集客出来るところまで持っていくことは時間もお金も掛かります。

しかし、Wixを使えばホームページの作成が容易に出来ます。

米国では、会社に自社のホームページを管理する担当がいることが一般的と言います。

いずれ自社ホームページの作成、運営は必須の時代が来るかもしれないと思います。

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