会計事務所で働いていると色んな業種の方とお話する機会があります。
そして、いろんな業種のお金の流れを見させて頂く機会があります。
今回は、法人設立をした場合にランディングコストを下げて経営するにはどうすればいいのかについて記事にしてみました。
私は延べ、100社以上の法人の決算書を見て来ましたが、法人運営において最もランディングコストが掛かる経費は、人件費、家賃、車、保険といったところです。
仕入については、売上原価になりますので、今回の記事では触れていません。
●起業したいと考えている方
●どんぶり勘定の経営者
●固定費を削減されたい経営者
●無駄使いが嫌いな社長の奥様
目次
事務所家賃にスポットを当てる理由
人件費については業種によって考え方もバラバラで適正な金額の算出というのは難しいと思います。
ここでは、家賃について考えてみたいと思います。
家賃を支払う対象としては、事務所、店舗、倉庫などがあります。
この中で、明らかに必要なものは店舗になります。
飲食店などの不特定多数の消費者をターゲットにする場合は高い安いは別として店舗がないと始まりません。
なので、店舗についてはこの記事では触れません。
次に倉庫ですが、これも建設業などで資材置き場として使う場合は節約することは出来ませんので、倉庫についてもこの記事では触れません。
その事務所は売上に貢献していますか?
この記事で触れたいのは事務所についてです。
というのも、事務所について、ほんとに必要なのと感じる場面が比較的多かったからです。
事務所が必要なケースを考えてみると、それは受付や事務の人間を雇っている場合、また営業マンが多い場合に待機場所として使用するケースが考えられます。
ただ、下請けがメインの会社などで、来客の対応をする必要がない場合や、従業員の数もそれほど多くなくまたに集合する程度であれば事務所は必要ないと思います。
それこそ経費の無駄使いです。
例えば、利益率が40%の会社であれば、10万円の家賃を稼ぐために、25万円の売上を稼ぐ必要があります。
事務所が存在することで毎月コンスタントに25万円の売上に貢献していなければ家賃分は常に赤字と考えるべきでしょう。
もちろん、会社が大きくなってきたら、事務所のコストなどは取るに足らない経費になるかもしれません。
しかし、起業したての頃は売上も不安定なことも多いでしょう。
法人の登記自体は自宅でも可能
法人の登記は、何も立派な事務所でなくても可能です。
例えば今流行りのコワーキングハウスやシェアオフィスでも可能ですし、自宅を登記場所にも出来ます。
私も法人を設立していますが、シェアオフィスで登記しています。
たまにしか事務所にはいきませんので、郵送物が貯まって少しめんどくさいこと以外は特に不自由はありません。
事業が大きくなって、受付などの事務の人を常駐させる必要が出てきてから、事務所を移したらいいですし、その時に移転登記をすればいいだけのことです。
事務所の適性な家賃とは
会計ソフトで確認する
事務所の適性な家賃の算定は、非常に難しいところでもあります。
ただ、会計の面から考えると、毎月の試算表を確認した時に家賃が目立つようになってきたら、少し考えるのはありだと思います。
例えば、毎月少しずつ赤字になっている場合などは分かりやすいと思います。
会計ソフトのfreeeでは、家賃は経費項目の中の下の方に配置されています。
そのため、営業利益が赤字の場合は非常に目につきやすい項目になっています。
黒字でも油断できません
営業利益が黒字であっても、借入の返済まで考える必要があります。
それは、見た目は儲かっているように見えても、借入の返済は損益計算書に載ってこないからです。
どうゆう意味かというと、会計を計算する上で、借入金の返済というものは、経費として計算されません。
そのため、経費は借入金の返済分は考慮されません。
なので、10万円黒字だとしても、借入金の返済が15万円あれば、毎月5万円ずつ会社の資産は減っていることになります。
5万というのはかわいいものかもしれませんが、この金額が100万、200万となるといわゆる黒字倒産というものを引き起こします。
なので、黒字だからといって大丈夫なのではなく、営業を続けることで会社の財産が増えているのかどうかということを常に意識する必要があります。
まとめ
その事務所家賃は本当に必要でしょうか。
経営者のお金ですので、他人にとやかく言われる必要がないと考える方も実際、多いと思います。
しかし、ある日突然資金ショートして困るのは経営者自身です。
ランディングコストを見直すことは、地味ですが、事業を一日でも長く継続させて、世の中に価値を提供し続けるためには非常に効果的な方法だと思います。
インスタグラム投稿
最近、子供を連れて散策をしています。
とんがったコンセプトのカフェを見つけて、興味本位で入ってみました。
けん玉で小1時間遊ばせて貰いました。
子供も初めてのけん玉を見て大はしゃぎでした。
写真をインスタに上げています。
ぜひ、インスタのフォローお願いします。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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