【税務調査】クラウド会計で確定申告をする個人事業、フリーランスが気をつけたい売上のタイミング

がんばる税っ!

 

みつばち会計事務所の丸山です。

 

最近はクラウド会計が普及したことで自動で簡単に確定申告ができると言われるようになりました。

 

しかし、自動で簡単にできるからこそ気をつけたいポイントと言うのがあります。

 

それが売上になります。

 

先日、年間50〜60件の調査をこなす個人税務調査専門税理士である内田先生の著書の中でも、税務調査で必ず見られるのは売上とおっしゃっていました。

 

売上の期ズレ

クラウド会計の1番の利点は通帳が自動で記帳できると言う点です。

 

これができるので、徹底的にキャッシュレスを行えば、従来会計事務所で行っていた記帳の作業を省略することが可能です。

 

しかし、通帳に入金が入ったものを単純に売上として設定していたとしたら、

 

税務調査の際に思わぬ指摘をされる可能性

 

があります。

 

多くの事業では、掛取引が採用されていると思います。

 

掛取引とは、

 

月末で締めて、翌月の10日に支払うなどの取引

 

になります。

 

この場合にクラウド会計に金額が記録されるのは、

 

月末で締めて、翌月の10日に支払

   ▼       

   ×                              こっち

 

になります。

 

しかし、もしあなたが青色申告で65万円の控除を受けたい場合は、

 

月末で締めて、

 

の、このタイミングで売上を認識する必要があります。

 

しかし、クラウド会計で何気なく処理をしているとその年に認識すべき売上が、知らず知らずの間に

 

利益を少なく申告してしまっている

 

ことになっているかもしれません。

 

売上を認識するタイミング

では、売上を認識するのはいつになるのでしょうか。

 

請求書に書かれている日付でしょうか。

 

違います。

 

それは、

 

何らかのサービスが完了したと考えらるタイミング

 

になります。

 

かなり、濁した表現をしてしまいましたが、世の中に様々あるサービスについて

 

全てに対応する明確な基準というものは存在しません。

 

例えば、Amazonで物を販売する物販の場合でも、このようなタイミングのいずれかで処理するように言われています。

 

例えば、

  • 出荷基準    早い
  • 納品基準     ⇩
  • 検収基準    遅い

 

になります。

 

下に行けば行くほど

 

売上を認識するタイミングは遅くなります。

 

では、物販をしているある会社が出荷基準で売上を認識して、別の会社が検品基準で売上を認識していることはいいのかというとそれは問題ありません。

 

どちらの方法で売上を認識するにしても、

 

一度その会社が決めたタイミングで継続

 

していれば問題はないとされます。

 

 

売上のズレを防ぐには

では、普段、経理をしていくにあたってどんなことに注意をしていけばいいのでしょう。

 

それは、入金のタイミングだけではなく、ちゃんと

 

売上を認識すべき日付でも会計ソフトの中で処理をする

 

ことになります。

 

例えば、クラウド会計のfreeeでは

 

請求書作成機能

 

というものがあります。

 

これを使って、取引先への請求書を作成しておけば、銀行に入金されるタイミングではなく、

 

入金より前のタイミングで売上を会計ソフトに認識

 

させることが出来ます。

 

そして、入金がされるタイミングでこの請求の処理と紐付けることで、正しく売上を認識しながら一年間の経理を進めていくことができます。

 

そして、決算を迎えます。

 

決算は、正しい会計の内容になっているか確認するための作業

 

を行いますが、普段から正しい会計の処理の方法で行っていれば

 

決算で焦る必要もなくなります。

 

むしろ、クラウド会計を使って経理をするのであれば、この請求書発行機能は積極的に活用して、請求書作成と売上の計上を同時にしてしまうと一石二鳥で業務がはかどります。

 

まとめ

もし、税務調査が来たら、間違いなく売上について帳簿の確認をされます。

 

それは、金額が最も大きいということと、間違いやすいからです。

 

会計の売上の計上のタイミングは、請求書の作成日付でも通帳への入金日付でもなく、サービスが完了したタイミングだということを押さえておいてください。

 

息子(2歳6ヶ月)の成長日記

昨日は、息子と一緒に赤ちゃんのときの写真をスマホで見ていました。

 

体系や顔つきも随分変わりましたが、自分と認識して、自分の名前を連呼してスクロールしながら楽しんでいました。

 

スマホの操作もお手の物です。

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