税理士免除大学院入試の研究計画書指導も佳境に入っている。
現在、受講頂いている実務経験者の方の研究計画書も仕上げの段階に入ってきた。
申し遅れました私は税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKITwitterです。
>>研究計画書のコンサル指導からこんなことも書いています。
その方は、非常に熱心で行動力もあり自ら必要な文献も自主的に集めていて、入学したら簡単に修士論文も書き上げてしまいそうな人だ。
しかし、最後の仕上げの段階で慎重に作成しなければ全てが水の泡になってしまう。
今回のブログはそんな研究計画書の完成直前のコンサル生とのやり取りから感じた研究計画書の作成方法についてまとめてみた。
目次
研究計画書の作成手順は大きく分けて2つ
私は研究計画書の作成手順は作成に費やすことの出来る時間で2つ方法に分かれると思っている。
先入先出法
1つは、先入先出法で前から順番に書いていくいわゆる正攻法。
具体的には、研究計画書の提出まで2ヶ月以上ある場合にこの方法を取る。
はじめに自分の経験をピックアップして、そのあと税法の判例集などからその経験に結び付く判例を探して参考文献を通読してから書き始める。
このやり方で書くと起承転結で読みやすく説得力のある文章を書くことが出来る。
後入先出法
もう1つは、字数を稼いでいき、どんなことを研究したいかを後から完成させる方法になる。
名前を付けるとしたら後入先出法である。
具体的には、研究計画書の提出まで1ヶ月を切っているような場合に取る方法と言える。
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後入先出法の具体的な使い方
いくら研究計画書と言っても提出まで1ヶ月を切ってしまっていると正攻法で作成することは難しくなる。
そこで、書きたい税法の分野だけ決めてその税法のテーマで書いていって、ある程度完成したら、書いた内容に合わせてなぜこのテーマで修士論文を書きたいのかという研究計画の屋台骨を取り付ける。
後入先出法で研究計画書を仕上げる方法
後入先出法で書けるところまで進める
私の研究計画書指導の方法は、作成者の個性を最大限引き出して他の受験生よりいかに教授に印象付けるかを重視する差別化戦略になる。
大学院入試を受験と捉えて勝つための研究計画書の作成指導を心がけている。
今回指導させて頂いたコンサル生の研究計画書は、執筆期間が1ヶ月もなかったものの本人も8割は出来ましたと言われるように字数的にはかなりいいペースで進んでいた。
しかし、作成期間も短く実務経験も豊富ということもあり、後入先出法で書き進めて頂いた。
明らかにしたいことの印象が弱い場合の対処法
完成直前でご提出いただいたものは、一番大事な部分である、なぜこのテーマで論文執筆をしたいのかという箇所が説得力のあるものになっていなかった。
そんな時は、自身の経験の部分は薄めに書いておいて計画書の締めの部分で大学院に入ってから身に着けないといけないと考えている知識などを列挙すれば、自分の現状を把握している謙虚な姿勢をアピールすることが出来る。
研究計画書は必ずしも明らかにしたいことを書かなければいけないものではない
何も研究計画書だからといって、絶対に何を明らかにしたいものを書かなければいけないわけではない。
後入先出法の場合、書いた論点に後から自分の色を付ける必要があるので、先入先出法のように自身の経験と紐付かない場合もある。
自分の現状の実力を客観的に見て必要な知識が何かを見極めれるで能力も、大学院入学後の論文執筆時においても必要なことなのである。
おわりに
教授は、受験生のこれまでの人生に興味がある。
専門書を読むということはもちろん大事なことで、それがないと要求される文字数を満たすことが出来ない。
しかし、専門書は所詮、他人の意見の受けうりだ。
研究計画書を採点する教授は、受験生がどんな経験をしてきたかに1番興味がある。
教授に知識で勝てるわけがない。
なので、研究計画書は、小難しいことを並べることはもちろん大事なのだか、自分のこれまでの経験を振り返ってこれなら教授も知らないであろう経験を書くことが1番大事なことである。
それが書けなかった場合は、自らの現状を冷静に考察して何が足りないのかを列挙して書いてみましょう。
研究計画書の書き方は1つではありません。
しっかり自分が何者で何をしたいのかをアピールすることが大切です。
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スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。
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