本題
クラウド会計との連携は今後もない
PayPayで決済した場合の経理ですが、PayPayからデータを連動することができれば、一番良いわけです。
それができれば、PayPayで支払った飲食代や消耗品代などは、領収書の入力の必要なくなります。
あー良かった。
これで解決とはならないのが、PayPayです。
たぶん、多くの会計事務所の入力スタッフは、PayPayで支払った経費をどう入力するのかに頭を悩ませているはずです。
その原因は、クラウド会計ソフトの2大巨頭であるfreeeとMF(マネーフォワード)がPayPayと連携していないからです。
では、なぜ、PayPayと連携ができないのか。
その原因は、PayPayにcsv形式での書き出し機能がついてないことにあると思います。
こちらが、PayPayの残高確認画面になります。
ここから、データをcsvで書き出しができれば、キャッシュレス還元まで簡単に取り込みができるわけです。
しかし、PayPayにはその機能がついていません。
書き出しができない以上、いくら連携ができたとしても、PayPayの履歴からデータを取り出すことはできません。
もう1つの原因として、PayPayの画面はスマホ用のアプリしか提供されていません。
AmazonやPayPal(ペイパル)などのクラウウド会計と連携できる決済システムの管理画面はパソコン画面にも対応しています。
ここらへんがクラウド会計とPayPayが連携できない大きな原因ではないかと思います。
なので、そもそもPayPayがクラウド会計との連携用のシステムを提供しない限り、今後も連携はできないと考えれらます。
電子帳簿保存法
2020年10月から電子帳簿保存法が改正されて、いわゆる「レシート捨ててもOK」法案が開始されました。
ただ、レシート捨ててもOKというのは、ちゃんとルールを守ったらOKで、全てのレシートに適用されるわけではありません。
細かい説明は省きますが、電子決済のできるPayPayについては、後で簡単に検索して確認できる状態で電子データで保存をすることを要件にしてレシート捨ててもOKになります。
これはこれで面倒です。
最低でもOCRの知識がないと自分で管理するのは不可能でしょう。
では、どうするかですが、会計ソフト会社などが、基本料金に電子帳簿保存に対応できるようなシステムを追加料金でプラスしてサービス提供しています。
すなわち、お金を払ってそういうシステムを使うことが現実的な解決策になります。
なので、自分で管理するのも面倒で、システムに別途お金を払いたくない人は、PayPayで払おうと現金で払おうと領収書を貰って、今まで通り領収書入力で対応すればいいと思います。
これは、何も投げやりな意見を言っているのではなく、実務を実際しているう立場の意見です。
それに、PayPayはクラウド会計ソフトと連携していないので、PayPayで電子帳簿保存法に対応させようとすると余計な手間が掛かる可能性が大きいと思います。
経費になるものだけ領収書を貰う
では、紙の領収書を貰うとして、以下に手間を減らせるか。
基本的に、経理に何時間掛けたところで売上は一円も上がりません。
なので、経理には極力時間を掛けないことが重要です。
PayPayだけに限らず、現金で支払う領収書全てに言えることですが、経費になる領収書だけ貰うというのが経理に時間を掛けない一番の方法になります。
要は、単純に1,000枚の領収書の処理時間と、500枚の領収書を処理する処理時間を比べると半分です。
経理を早くする基本とは、そもそも処理する量を減らすことです。
通帳についても同じことが言えます。
2冊の通帳があったら、事業用とプライベート用に分けて、事業用の通帳だけを会計に反映させることで、処理のボリュームを減らすことができます。
なので、確定申告時期焦って経理したりして、いつもバタバタしている方は無駄なことをしてしまっている可能性が非常に高いと言えます。
そもそも、プライベートなものも含めて経理して、余計な時間を取られてしまっていないのか。
会社の経理とは、財布を出して、物を購入する段階から勝負はすでに始まっているのです。
まとめ
残念ながら、PayPayはクラウド会計と連携していません。
それは、今後も期待できません。
電子帳簿保存も改正されて要件が緩くなったと言ってもまだまだ複雑です。
なので、実務面を考えると、まだまだ、領収書から入力することになりそうです。
経理作業をシンプルにするには、事業用の領収書しか貰わないといった対応が必要になります。
編集後記
今日はオフです。
息子(3歳4ヶ月)の成長日記
今日は、トミカのコースを改造して一緒にオリジナルコースを作っていました。
ヨガ日記
今日もお休みです。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
ウインタースポーツに打ち込みたいけど3月の確定申告がご不安な方はぜひご相談を!!
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既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。
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