まいどおおきに!
税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKIです。
コンサルをさせて頂いていると、税理士に絶対になると意気込む全国のやる気の溢れた人たちに囲まれている気がしてとても刺激的です。
しかし、やる気のある分、頑張り過ぎてしまう傾向になるとも言えます。
例えば、租税の参考文献についても、1,000ページぐらいある基本書を頭から最後まで読まないといけないと思ってある人も多いです。
なので今回は、今から研究計画書を書いて行こうと考えている方に向けて参考文献のわがままな読み方について記事にしました。
●税理士受験生の方
●税法2科目免除を考えている方
●税法大学院に挑戦しているが、入学がなかなか出来ない方
●税法の修士論文を書いている方
参考文献とは
租税における参考文献とは、ある論点に関連して研究されている単行本ないしは論文になります。
租税といっても所得税から消費税、軽油税などと数多くの税金がありますし、所得税が借用概念として民法を参考とする場合は、民法の研究も広義の租税と言えます。
例えば、所得税や相続税における「配偶者」は民法に規定される「配偶者」のことを指すということになります。
研究計画書とは、私はコンサル生に対していつも『修士論文の設計書』と伝えています。
なので、研究計画書は論文を書くようなイメージで租税の参考文献を使って書いていく必要があります。
先行研究とは
先行研究とは字のごとく、先に研究をしているい文献を研究することを言います。
特に所得税などは歴史が長く、論点によっては、50年60年前に研究されています。
そして、租税の論文を書くにあたって注意しないといけない点は先行研究ありきで書き進めなければいけないと言う点です。
ある意味あたり前ですが、ある論点に対して過去にまったく同じ結論を出している論文があるにも関わらず、それを知らずに同じことを書いても論文としての価値は低いと言えます。
また、大学院で修士論文を書く際も、ゼミの教授から口酸っぱく先行研究を確認したかを確認されます。
修士論文とは
修士とは、大学院で与えられる称号のようなものです。
よくあるパターンとしては、単位要件をクリアして、論文を書いて教授に認定されると修士号を与えられます。
修士課程は、別名として、よく博士前期過程とも言われます。
私の認識では、博士号が先にあって、何らかの都合で修士号が出来たと思っています。
なので、修士号というのはあくまで博士号を取るための通過点でしかありません。
そのため、修士論文で誰も考えたことのない新発見を書くことは1ミリも期待されていません。
あくまで、修士では、博士過程を修了するための基礎学習をすることを目的に設置されています。
ですので、大学院入学のための研究計画書では出来るだけ多く先行研究を予習したということを示すことが求められると言えます。
むしろ、よく勉強してきたねと教授に伝えることが出来れば、御の字です。
それは、何も研究計画書の作成だけでなく、税理士試験を3科目取得していたり、実務の経験などでもアピールが出来るポイントになります。
脚注とは
先行研究を20冊、30冊読んだからといって、その努力が教授に伝わらなければ意味がありません。
どんなに文章力があっても、文章だけでそれを伝えるのは至難の技です。
なので、ワードなどでは、脚注という機能があります。
よくページの下に番号がふってあって、著者や本の名前が書いているところです。
しかし、大学院によっては専用の用紙が指定されていたりする場合があります。
その場合は、脚注が入れれない場合もあるので、研究計画書の最後のページに参考文献とか参考資料としてまとめて記載しておけばいいでしょう。
少し宣伝になってしまい恐縮ですが、私の無料のメルマガの特典のEbookでは、引用のやり方について詳しく記載していますので、ぜひ、活用してみて下さい。
わがままに読む
参考書のように使う
私のコンサルでは、社会人入試の場合、参考文献は15冊ぐらいを目標に読むようにして下さいと伝えています。
ただ、租税の文献には、5ページぐらいのものから1,000ページぐらいのものまで幅広く存在します。
1,000ページぐらいのものを頭から読むとそれだけで途方もない時間が掛かってしまいます。
なので、必要文章を必要なだけ読めば大丈夫です。
参考書のような使い方で拾い読みをして下さい。
コツとしては、図書館で借りてコピーを取る段階で絞り込んでコピーするという方法が効果的だと思います。
一冊の参考文献の中から自分の研究計画書に必要な文章は、非常に少ないです。
段落を決める
私も修士論文の執筆の際にはこの方法で約60冊ぐらいを参考文献として引用しました。
そのためには、まず、何が必要なのかを洗い出す必要がありました。
何が必要か事前に洗い出すためには、第一段落から最後の段落まで、各段落で何を伝えるのかを決めておく必要があります。
その上で、必要な文献を読むイメージです。
なので、参考文献を読む前に研究計画書を作成するための設計書を作りましょう。
私がコンサルやセミナーで段落作成の際に実際に使用している便利なコンサルツールをnoteで有料販売していますので、ぜひご活用頂ければ幸いです。
noteでは、各ツールの使用方法の部分は無料となっていますので、その部分を読むだけでも、研究計画書作成の参考にして頂けると思います。
まとめ
ただでさえ文字数の多い租税の文章です。
税理士試験のように教科書を一から十まで理解する必要はありません。
ぜひ、わがままに読むという方法を実践して頂きまして、教授の印象に残る研究計画書を作成してみて下さい。
スキー検定2級持ち、現在1級挑戦中の税理士・行政書士です。
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既婚で、7歳の男の子と3歳の女の子の父親です。
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