まいどおおきに!
税法大学院合格コンサルタントのTOMOYUKIです。
パチンコ、スロットみなさんはされるでしょうか?
私は、大学からパチンコにハマり、30歳ぐらいまでは休日になると必ずパチンコに行くほどパチンコにハマっていました。
時には、パチンコを理由に約束の時間に間に合わず、当時の彼女に愛想をつかされるということもありました。
今でこそ、ほとんど行くことはなくなりましたが、パチンコ屋のネオン看板を見るとチラ見してしまいます。
では、勝っていたのかというとほとんどの確率で負けていました。
トータルで考えるとボロ負けです。
そんなパチンコにまたハマってしないように、また、私と同じようにボロ負けしてしまう人を今後作らないために、自分の得意分野である簿記の知識をフル活用して、強引にパチンコ店に入った時の仕訳をしてみたいと思います。
※簿記は基本的に会社にしか使用しません。この記事は簿記のエッセンスを強引に個人に当てはめて解説していますことを許容頂きまして、お読み頂ければ幸いです。※
開始残高
朝9時に起きました。
今日はそわそわ、新台入れ替え(※1)の日です。
朝一番で並んで新台に座りたいと思いながらハミガキをして着替えます。
もちろんパチンコ屋に行く前は仕訳の必要はありません。
仕訳なし
仕訳というのは、お金の出入りがなくても権利や義務が発生した時にする必要があります。
しかし、簿記の世界には仕訳が始まる前の前提があります。
なぜなら、パチンコをするためには現金が必要だからです。
その時はT勘定(※2)というものを使います。
T勘定というのは簿記3級から1級、税理士試験でも使用する簿記の基本になるので、ぜひ覚えておいて下さい。
〈パチンコ屋入店前〉
※財布に1万円入っていると仮定しています。
補足
新台入れ替え(※1)とは、新規にパチンコ台を設置すること。
パチンコ台は1台60万とか100万とかするので、パチンコ店からすると一大イベント!
基本的に勝ちやすく設定するが、最近は新台入れ替えでも通常営業とあまり変わらない店も多い。
T勘定(※2)とは、簿記のあらゆる場面で使用するアルファベットのTの形をした数字の集計方法。
簿記検定などでは、級が進むたびにこのT勘定の精度を上げることが合否を大きく左右する。
千円がパチンコ台に吸い込まれた時の仕訳
さあ、パチンコ屋に行くと、1,000円札が猛烈なスピードで消費されていきます。
パチンコ中毒の時は、1,000円のその消費スピードの速さから、まるでトイレットペーパーのようと表現していることもありました。
今考えると、ほんとアホだったと思います。
それぐらい、ギャンブルというのは感覚を狂わすんですね。
では、入金時の仕訳をみてみましょう。
仕入高 1,000円 / 現金 1,000円 摘要:台へ入金
先ほど、仕訳をする時は、現金の出入りがあったか、権利義務が発生した時と説明しました。
今回は、現金の出入りがあった時になります。
仕入高というのは、売上を上げるための費用になります。
パチンコ店で個人の売上というのは大当たりすることになります。
大当たりするか、諦めて席を立つまで入金し続ける限りはこの仕訳を何度もすることになります。
遊戯中の仕訳
大当たりした場合
売掛金 6,000円 / 売上高 6,000円 摘要:大当たり2,000発で3円交換
千円札がトイレットペーパーのように消費され、ついに念願の大当たりが来ました。
カイジだったり『僥倖』!まさに『僥倖』というセリフが聞こえてきそうです。
しかし、ここでパチンカーが気をつけないといけないのが、交換率です。
パチンコ店はほとんどの場合、等価交換ではありません。
始めは1玉4円で仕入をしても、交換する際は3円とか、ひどいところでは2.5円というところもあります。
つまり、2,000発の玉を仕入れる時には8,000円(4円×2,000発)必要ですが、2,000発の玉がパチンコ台から出てきた時には、同じ2,000発の価値が6,000円に価値が下がったということです。
さらに言うとパチンコ台にお金を入れた瞬間に、価値が交換率次第でどんどん下がっているといえるのです。
これがパチンコが負けるもっとも理論的な要因になります。
席を立った場合
仕訳なし
はい、この行動によって、何の権利義務も発生しませんので、仕訳はありません。
この時点で、大当たりの出玉がなければ、台に吸い込まれた現金だけ赤字で終了です。
仮に、この時点までに2,000発分の入金をしていた場合は、合計8,000円を使っているので、まとめると以下のような仕訳になります。
仕入高 8,000円 / 現金 8,000円 摘要:台へ入金(合計)
ちなみに、この時のT勘定は以下のようになります。
景品交換時の仕訳
現金 6,000円 / 売掛金 6,000円 摘要:出玉2,000発を3円で交換
厳密にいえば、6,000円の価値のある景品と出玉を交換して、3点交換(※3)でその景品を現金に交換するという経路を進みますが、ややこしくなるため、直接現金が手元に入ったとして仕訳を起こしています。
ここでやめれれば、入金の金額次第との差で勝つ場合もあります。
入金額が6,000円より多ければ負けとなります。
ただ、いわゆる勝ち逃げというのは、1度はギャンブルをした人なら分かると思いますが、至難の業です。
私は、出玉をさらなら大当たりを目指してパチンコ台に突っ込むことがほとんどでした。
そして、パチンコ店を出る時は財布のお金がなくなっているか、もしくは普通に負けて帰ることがほとんどでした。
出玉をパチンコ台に突っ込んでしまう要因には、交換率も影響します。
さきほどもいいましたが、パチンコ店に入った時点でお金の価値は交換率の比率と同じように下がっています。
出玉の価値も、3円交換の場合75%の価値しかありません。
なので、現金を使うより出玉を使うことの方が得をした気持ちになるのです。
実際、私も現金を使うより、出玉を使う時の心理的ストレスは低かったです。
そのため、出玉を使うことに抵抗感がなくなり、どんどん使ってしまいます。
最後に、以下の仕訳をした場合の現金のT勘定の動きを書いておきます。
仕入高 8,000円 / 現金 8,000円 摘要:台へ入金(合計)
売掛金 6,000円 / 売上高 6,000円 摘要:大当たり2,000発で3円交換
現金 6,000円 / 売掛金 6,000円 摘要:出玉2,000発を3円で交換
〈景品交換後〉
※遊戯が終了して、パチンコ屋を出た時の財布の中身は8千円になっています。
補足
3点交換(※3)とは、パチンコが遊戯に分類される根拠となっている換金方法。
建前上は、出玉を店内で景品に交換し、違う場所でその景品を買い取って貰う。
ほとんどの場合、出入口から10mほどの場所に景品を買い取ってくれる場所がある。
まとめ
パチンコは、仕訳でみても勝つことが難しいものということが分かると思います。
実際、パチンコをやっていた私もパチンコはめちゃくちゃ分の悪い遊戯だと思います。
しかも、時間をかなり浪費します。
お金も時間も浪費してしまうパチンコは辞めれるなら辞めた方がいい時間つぶしの遊戯だと言えます。
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