本題
前回の全日本技術戦総合4位のプロスキーヤーである須川尚樹選手のセミナーに参加してきました。
実は、私は須川尚樹さんの滑りのファンでして、特にコブの急斜面を川のせせらぎのようなスムーズなターンで滑ってくる滑りは須川プロにしかできない芸当だと思っていました。
あと、寡黙な方で技術を追求していく姿勢と、スキー板を車に4本以上積んでいるなど、ぜひ話を聞いてみたいと思っていました。
北海道の選手になるので、関西に来られるのは貴重です。
セミナーの内容ですが、3部構成で2時間という内容でした。
1、マテリアル 2、技術 3、環境
というそれぞれのテーマを順番に解説をしていただきました。
1、マテリアル
マテリアルについては、須川プロはアトミック所属の選手なので基本的にはアトミックのスキー板とブーツの解説でした。
特に興味深かったのは2点です。
1つは、アトミックのスキー板の作り方ですが、海外のアルペンの選手で良いタイムが出た選手が使った板をトップダウン式で製品に落とし込むことで、スキー板を作成されているという点です。
アトミックの最近の板の特徴でいくと、板のトップ側にアルミプレートが4つ綺麗に配置されていると思いますが、これがあることでスキー板の振動を抑えて滑らかな滑りを実現しているということでした。
もう1つは、ブーツについて。
須川プロはブーツ選びについて非常に重要だということをおっしゃっていました。
できる限りベストサイズのブーツを選ぶことで、ブーツについている角度で素直に立つだけで理想的な前傾ができるため、無駄な筋力を使わないですむということでした。
アルペンのトップ選手などはオフシーズンはまずブーツのセッティングから始めるくらい、ブーツのセッティングの重要性を感じました。
2、技術
技術についても須川プロの滑りで意識していることを色々と聞くことができました。
特にターンについてですが、①ポジション②角付け③荷重④解放、この4つの動作を順番通りすることを強調されていました。
この4つの動作のどれが欠けても質の高いターンは完成しないということでした。
特に難しい、硬い雪の急斜面などでターンができない原因として、②角付けができてない状態で、③荷重をする滑りをしてしまう失敗例が多いとのことでした。
この失敗をすると、板が横すべりをしてしまい質の高いターンを描くことができないとのことでした。
そして、①ポジションの重要性というのは、どのトップ選手も口が酸っぱくなるほど大事だと解説をされています。
この①ポジションを整えるバリエーショントレーニングとして、バックルを全開放した状態で滑ってみるということをすると、正しいポジションで滑れていればターンができるし、正しくなければ板が踏めずスキーが操作できなくなってしまうので、そういったトレーニングは有効とのことでした。
また、板と体が離れやすいような人は、ストックを膝の後ろに入れた状態で滑ることで、体と板が離れることを抑えるトレーニングになるとのことでした。
3、環境
最後に環境ということで、これは技術だけでもダメで、ブーツのセッティングなどの環境要因もスキーの上達には不可欠な部分ということをおっしゃっていました。
セミナーの中で、エコロジカルアプローチという言葉を教えて貰いました。
これは、現代的なスキーの先生に教えてもらって、それを真似して滑るやり方ではなく、様々な斜度のバーンや、スキー板についてもロングであったりファットスキーなど環境を変えて色々と試しながら体で覚える方法の重要性というものを説かれていました。
確かに、2025年の技術戦をみると、1位の武田選手(ロシュノール)と、2位の奥村選手(HEAD)、3位の関原選手(ベクター)の使用しているスキー用具メーカーもバラバラですし、滑り方というのはそれぞれ違いがありました。
滑りの正解というのは1つではなく、自分の体感で感じたことを表現することでスキーの面白さが広がるのかなと思わされた価値あるセミナーでした。
編集後記
スキーが好きなんだなということがめちゃくちゃ伝わってくる魅力のある須川プロのセミナーでした。
スキーの豊富な知識と経験を感じるセミナーでした。
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息子&娘(8歳2ヶ月&4歳2ヶ月)の成長日記
息子が公園で友達とテニスボールで野球をしているようで、最近はピッチングの調子が悪かったけど、徐々に持ち直してきているそうです。

スキー検定1級持ち、現在テクニカル挑戦中の税理士・行政書士です。
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