参考文献が集まらない場合の研究計画書の書き方

がんばる税っ!

 

みつばち会計事務所の丸山です。

 

コンサル生に伺うと今やコロナで大学の図書館でも閉館しているところが多く、参考文献を借りたくてもなかなか集まらないと言ったことが多いようですね。

 

だからと言って図書館が再開されるまで参考文献が集まらないと言って研究計画書が書けないのでしょうか。

 

昨日、私のコンサル生になりますが、元々集めていた参考文献が5冊ぐらいある状態で、大学図書館が閉まってしまったのでそれ以上の参考文献が集められなくなってしまいました。

 

それでも、ミーティングで研究計画書の段落構成を完成させ作成の目処をつけることができました。

 

その方は税理士試験の受験もされるため、できる限り早く研究計画書を書きあげてしまって、残り税法1科目についての試験勉強をして税理士試験直後に行われる大学院の入試日程に間に合うように準備されています。

 

そこで今日は、参考文献がほとんど集まらないような場合に、研究計画書を書く方法について解説したいと思います。

参考文献がある場合の書き方

まず重要なところを比較しやすいように参考文献がある場合の研究計画書の書き方についてお話します。

 

この場合、まずは大枠のテーマを決めて、Cinii(サイニー)でキーワードで検索して、論文のタイトルから決めます。

 

この時の大枠のテーマについては、租税判例百選を使用していただければ、大枠では外さないでしょう。

 

そして、集めてきた論文を1ヶ月ほど読み込んでそのテーマについて理解を深めて行きます。

 

そして、段落構成を決めて書いて行きます。

 

書いていく時は、図書館から集めてきた本を参考文献として引用を行いながら結論をつけて行きます。

 

 

参考文献がない場合の書き方

では、参考文献がない場合の書き方ですが、参考文献がある場合と同じで、まずテーマを絞り込むために、租税判例百選を購入します。

 

そして、自分の経験の棚卸しを行います。

 

例えば、元銀行員、経理で株価の評価を行ったことがある。葬儀屋さんで働いていたなど今までに経験した仕事を中心に考えます。

 

租税判例百選には、実に様々なケースの判例が載っています。

 

その経験とできるだけ1番近いものを選びます。

 

そして、その租税判例百選を何回も読み込みます。

 

参考文献が集まらない以上、租税判例百選で選んだ判例をメインで文章展開をしていく必要があります。

 

 

第1段落と第2段落

研究計画書は6段落構成で書くことが多いです。

 

そして、研究計画書で最も重要な段落は1段落目になります。

 

夏目漱石が書いた吾輩は猫であるの冒頭はタイトルと同じ吾輩は猫であるになります。

 

これを知っている人は多いと思いますが、吾輩は猫であるの内容を答えてくださいと言われて何人の人が答えらるでしょうか。

 

ただ、これは冒頭の文章の例でも最も極論かもしれませんが、最も分かりやすい例示です。

 

小説でも、ブログでも論文でも、はたまたYouTubedでも第一印象がとても大事になります。

 

そのことは研究計画書にも当てはまります。

 

そこで、第一段落には、独自性を持たせるため、誰とも内容が被らない自分の経験について記載して行きます。

 

なので、1段落目は、自身の経験について書いて行き、1段落目の後半は租税判例百選で選んだ判例に近い経験について書きます。

 

そして、2段落目は判例の概要について分かりやすく文章でまとめて行きます。

 

2段落目については、判例が1審で2審で国が勝って、最高裁で逆転して納税者が勝っているような場合は、その経緯自体が重要なので、そのことも入れながら書いても良いです。

 

 

第3段落から第5段落

租税の基本書に書いてあるような基礎的な用語やできるだけ判例に近いインターネットでも検索できるような事実をまとめて行きます。

 

例えば、判例で通達の解釈が問題となったのなら、通達をほぼ丸写しする段落を作ってしまっても良いですし、先日ミーティングをさせていただいたコンサル生については、銀行が行う格付けについてまとめていただいたケースもありました。

 

基礎的な用語については、ネットにもある程度書いてあるでしょうし、金子先生の税法入門にも載っているので、そこから引用しても良いと思います。

 

この第3段落から第5段落はいわゆる箸休めのような段落にしておいて、他の段落を引き立たせるように使うわけです。

 

 

第6段落

いわゆる締めの部分になります。

 

第1段落と第2段落の次に大事な部分になります。

 

ただ、この締めでバシッと綺麗に結論を決めないといけないと考えすぎると進まなくなってしまいます。

 

昨日のコンサル生とのミーティングでもこの第6段落については一緒に悩みました。

 

ただこの部分については、実際に第1段落から第5段落まで書いてみてその流れから自然な結論をつけた方が良いと思います。

 

初めから結論を決めてしまうと変に意識して筆が進まないこともありますし、そこまで明確な答えというのは研究計画書の時点では求められません。

 

ある程度の方向性、例えば、最高裁判例の裁判官の判断には賛成だという姿勢で書いていく中で第6段落をどうまとめるか決めるとよろしいかと思います。

 

 

まとめ

参考文献がある場合は、集めた参考文献を読み込む時間を取って、段落構成を決めてとじっくりと作成できます。

参考文献がない場合は、自分の経験の棚卸しをまずやって、そこに近いテーマを租税判例百選から選びます。

租税の基本書やインターネットの情報を駆使して段落の強弱を意識して作成します。

第6段落はあまり意識しすぎると書けないので、最終的な結論部分は書きながら考えます。

 

 

編集後記

昨日は、大学院コンサルの3回目のミーティングの方について、研究計画書の骨組みが仕上がりました。

コロナで参考文献が集まりにくい中、本文で勝負ができるような段落構成に仕上がりました。

今日は、YouTube3本撮りです。

FF7リメイクを注文したので、ワクワクしています。

 

息子(2歳7ヶ月)の成長日記

マグネットに自動車の絵の書かれたおもちゃがあって、台紙から剥がして道の絵の書かれたボードにくっつけて遊ぶのですが、逆に剥がした台紙に戻すと高難易度のパズルになって一緒にそのパズルで遊びました。

 
 
 
 
 
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高難度のパズルに早変わり トミカのマグネット式のおもちゃで切り取って遊ぶものですが、逆にはめ込む方に集中しています。 #トミカ #育児

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